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【特集:電球形蛍光灯】
[第4回]明かりの範囲が広い製品は?

Reported by 藤原 大蔵

 ここまで、さまざまな面から電球形蛍光灯を見つめてきた。しかし、実際の生活で使うことを考えると、照度や器具のサイズといったことよりも、やはり実際に使った際に生活に馴染むものであることが重要だ。そこで、ここでは実際の生活のシーンで、電球形蛍光灯がどのように光を発し、どのように目で見えるかを確認してみたい。

 まず最初は、テーブルの上で新聞を読んでいるシーンで、明るさの広がり、光色を見てみよう。幅850mm、奥行き675mmの天然木のダイニングテーブル面にタブロイド版の新聞を広げ、その上にカラーチャートを置いて撮影した。電球は20分以上点灯し続け、十分安定してから撮影している。画像の明るさはそれぞれの画像が均等に見えるよう、そのつどシャッタースピードを調整している。撮影された後の画像の明るさは、比較するためにを調整しているが、色味の編集は一切行っていない。新聞誌の色味、天然木のテーブルの色合い、カラーチャートの色の見え方に注目してほしい。

 なお、写真撮影の際、カメラのホワイトバランスはすべて「電球モード」で固定している。


電球色

■パナソニック・シリカ電球 基準

 全体的に少し赤みがかったいかにも電球的な色味。赤みが若干強く、テーブルが実際のものより若干赤っぽく見えるが、木色としての違和感はない。スケールのホワイト部分がニュートラルな白に見える

■日立・ナイスボールV ぶんりくん

電球色の中では一番暗い237lx。新聞誌はなんとなく緑色がかって見えてしまい、全体的な色味も沈んでしまう感じだ。まるで一昔前の電球色の印象だ
■日立・ナイスボールV

同じ日立ながら、こちらは青っぽい色味が強い。そのせいでテーブルは妙に緑色っぽい不自然な色合いに見えてしまう。60Wクラスにしては暗い印象。電球色の割に若干涼しげに見える
■三菱・スパイラ ルピカミニ

色味は日立のぶんりくんと近いものの、明るさが倍近い433lxあるため、実際にはそれほど色味が沈んだ印象がない。白熱灯と比較するとやはり物足りない

■パナソニック・パルックボール プレミア クイック

ニュートラルな色味が再現されており、テーブルの木色も不自然に見えない。明るさも475lxあり十分に明るい印象だ。レッドとマゼンタの色味のバランスも良い感じ
■東芝・ネオボールZ リアルプライド

 明るさが348lxと抑え目な事もあり、全体に黄色っぽく沈んだ印象に見えてしまう。スケール表のホワイト部分もやはり黄色っぽくなっており、黄色の円形内に抜かれて印刷されている「Y」の文字が認識しにくい
■NEC・ホタルックボール

 点灯した瞬間から、他とは一線を画している印象。白熱灯と並べて見なければほとんどわからない程だ。明るさも545lxあり、一番白熱灯に近い。色の分離性もとても鮮明。スケールのホワイト部分の色被りも一番少ない、ニュートラルな白に近い印象だ。

 ところで、家庭向けに使用されている蛍光灯は「3波長形蛍光ランプ」と言われており、光の3原色である青・緑・赤の3色を、各社の意向でブレンドして製品となっている。3波長形蛍光ランプは、従来のものと比較して明るく、色がくっきりときれいに見えるとされる。

 電球形蛍光灯にも3波長形蛍光ランプが採用されているが、各社でそのブレンドの割合がまちまち。製品パッケージにはその色味が数値(K:ケルビン)で表され、一応の目安にはなる。しかし、実際にその光で照らされたものを見ない限り、わからないのが現実だ。特に食べ物や肌色を見た時に、その製品の色味がはっきりと現れる。


昼光色

 次は昼光色。とはいっても、蛍光灯の昼光色を持つ白熱電球は存在しない。そのため、写真撮影に当たって基準となるカラーが設定できない。迷った結果、電球器具に直接取り付けられる蛍光灯の、NECのステアーランプ[昼光色]を採用した。特に演色性を押し出した製品ではないものの、とてもニュートラルな昼光色を発する蛍光灯だ。今回はこの明かりでホワイトバランスを固定し、撮影している。


昼光色の白熱電球はない。便宜上、電球形蛍光灯のソケットに接続できるNEC・ステアーランプを、ホワイトバランスに固定した ■NEC・ステアーランプ 基準

 ホワイトバランスをこれで設定しているため、画像にはクールでスッキリした白は写っていない。しかし、十分に明るく、白の抜けが良いため、色のそれぞれが元気に見える

■日立・ナイスボールV ぶんりくん

クールな昼光色のはずなのに、全体的に黄色がかって見えてしまい、やはり色味が沈んでしまう印象が否めなかった。電球色と同じく一昔前の蛍光灯といった印象。昼光色の中では一番暗い249lx。
■日立・ナイスボールV

電球色ではマイナス要素だった青みがかった光色が良い方向に出ている。しかし光色が青方向に偏っている点、明るさが329lxと抑え目で、全体的には少々くすんだ印象となる。昼光色の持つさわやかさに欠けている
■三菱・スパイラ ルピカミニ

明るさは447lxありまずまずなのだが、色味が緑がかっており、スッキリ見えるはずの色味が沈んだ印象になってしまう。木目も不自然な緑がかったものに見えてしまう

■パナソニック・パルックボール プレミア クイック

昼光色にしては、昼白色に近いナチュラルな色合いが特徴。しかし、新聞誌の色合いは「らしく」みえる。テーブルの木色もとても自然で、明るさも470lxと十分。スケールの色味の幅もよく出ており、ニュートラルな印象だ
■東芝・ネオボールZ リアルプライド

明るさが343lxと抑え目ではあるが、スケール上の色の再現性も良く、昼光色らしい印象
■NEC・ホタルックボール

 明るさが536lxもあり他よりもハッキリスッキリした印象。涼しげな白を再現でき、ホワイトバランスを設定した同社のステアーランプよりもよりも、より昼光色らしい色合いだ。色の分離性もよく、画像に写りこんでいる、パッケージの色の抜けも非常に良い

昼白色

 次は昼白色。こちらも昼光色と同様、昼白色の白熱電球は存在しないため、NECの昼白色ステアーランプを器具に取り付け、ホワイトバランスに設定した。


昼光色同様、電球形蛍光灯のソケットに接続できるNEC・ステアーランプを基準色として採用 ■NEC・ステアーランプ 基準

 ホワイトバランスの設定のために撮影。テーブル、新聞誌、カラースケールの色味がとても自然でバランス良く見える。560lxと十分に明るく、肉眼でもとても自然な印象を受ける

■日立・ナイスボールV

 電球色・昼光色と同様に、光色が青に傾いている。明るさが318lxと一番暗いこともあって、自然なバランスの良い色味に見えない。色味の分離性も悪く、テーブルのような木色がくすんで見えてしまう
■三菱・スパイラルピカミニ

 明るさが445lxと高めであることから、まずまずの印象。自然な白色光というより、若干“温白色蛍光灯”に近い色合いに見える。全体的にやわらかい印象だ

■東芝・ネオボールZ リアルプライド

 東芝は全体的に暗い印象が強い。色味は三菱よりも良いはずなのだが、暗いぶんとても損をしている印象だ
■NEC・ホタルックボール

明るさが650lxあり、ステアーランプよりも明るい。自然な白色光ながら、どれよりもスッキリと気持ちの良い白だ。そして色の分離性もよく蛍光灯ぽいだるさがなく透明感が際立つ



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【導入編】
最新モデルが勢揃い、電球形蛍光灯カタログ

【第1回】
最新電球形蛍光灯の外見を比較
~インテリアに映えるのはどれ?

【第2回】
立ち上がりの早さを比較
~蛍光灯の“弱点”をクリアするのはどれ?

【第3回】
明るく省エネ性能も高い製品は?

【第4回】
明かりの範囲が広い製品は?

【第5回】
食事が最もおいしく見えるのは?

【最終回】
結論。どの製品がオススメ?



2008/12/26 00:02

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