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【特集:電球形蛍光灯】
[第3回]明るく省エネ性能も高い製品は?

Reported by 藤原 大蔵

照度計で明るさをチェック

照度計で計測中のようす。なお、下に敷いている新聞は、次の章のテストにて使用するもの
 電球形蛍光灯の製品パッケージには、その電球の光束を現す単位「ルーメン(lm)」値が記されており、大体の明るさを知ることができる。

 しかし、この数字の差が体感の明るさの違いを表すかというと、そうではない。人間が「明るい」と感じるのは、光源そのものの明るさだけでなく、机などモノに反射して目に入る光も重要な要素となるからだ。そこで、実使用時に近い環境で明るさを計測した

 テスト内容は、それぞれの電球形蛍光灯を、前出のダイニングテーブル上に設置してあるペンダントに取り付け、20分以上点灯、テーブル上の明るさを、照度計で計測しようというものだ。ちなみに20分以上点灯させるのは、電球形蛍光灯は周囲の温度に影響を受けやすく、そのため安定するまで明るさや色味が変化しやすいためだ。計測時の気温は26℃だった。

メーカー商品名電球色
20分後 明るさ
昼光色昼白色
日立ナイスボールV ぶんりくん237 lx249 lx-
日立ナイスボールV328 lx329 lx318 lx
三菱スパイラ ルピカミニ433 lx447 lx445 lx
パナソニックパルックボール プレミア クイック475 lx470 lx-
東芝ネオボールZ リアルプライド348 lx343 lx363 lx
NECホタルックボール535 lx536 lx650 lx
パナソニックシリカ電球(白熱電球) ※参考用627 lx--


 今回比較しているそれぞれの製品はどれも新品。したがってそれぞれのベストの値が計測されている。新品の時点で特に群を抜いて明るさが得られたものはNECのホタルックシリーズ。反対に一番暗かったものは日立のぶんりくんシリーズ。もう一つの日立のナイスボールVのシリーズも他に比べ明らかに暗かった。また東芝のネオボールも全体的に暗めという結果が出た。

 電球は取り付ける器具によって明るさはかなり変わってくる。今回は内側も白いペンダントに取り付けて計測しているので、上方向へ逃げる光も反射して机上面を照らしている。また、電球形蛍光灯は時間とともに、立ち上がり・明るさ共、徐々に劣化する事を付け加えておこう。


どれがもっとも経済的か、消費電力をチェック

消費電力のチェックは、電球形蛍光灯を接続したソケットにワットチェッカーを取り付けて行なった
 たとえ明るくても消費電力が高かったり、白熱灯よりも寿命が短いのはいただけない。なにせ初期投資費用として、普通の白熱灯の倍以上の金額を費やすのだから、その分は省エネで取り返して欲しいものだ。

 そこで、製品のパッケージに記載されている消費電力が本当なのかを調べるべく、ワットチェッカーを使って消費電力を実測した。寿命、点滅寿命に関しては、パッケージや各社HPに記載されているものを参考にしまとめてみた。念のため、一般的に家庭に届けられる電圧は常に変動しているため、数値はその時々で変化する事を付け加えておく。

メーカー商品名カタログでの
消費電力
電球色
実測消費電力
昼光色
実測消費電力
昼白色
実測消費電力
寿命点滅回数
点灯時安定後点灯時安定後点灯時安定後
日立ナイスボールV ぶんりくん12W12W11W12W11W--10,000時間記載なし
日立ナイスボールV12W12W11W12W10W12W10W6,000時間 2万回
三菱スパイラ ルピカミニ12W12W11W12W11W12W9W6,000時間 2万回
パナソニックパルックボール プレミア クイック10W 30W8W30W8W--13,000時間4万回
東芝ネオボールZ リアルプライド10W 10W 8W10W10W10W10W12,000時間4万回
NECホタルックボール13W13W12W11W13W15W13W6,000時間記載なし
ナショナルシリカ電球 (白熱電球)
※参考用
-55w------記載なし


 消費電力はパッケージに記載されているよりも実際は低い値が多く計測された。パナソニックは点灯時にフィラメントを用いたクイックランプが点灯しているため、他の倍以上の電力を消費する。しかしある程度明るさが確保された1分後にはクイックランプが消灯し、東芝と共にパナソニックの消費電力はぐっと抑えられている。そして寿命もその2社は他の倍以上と、非常に経済的な印象だ。

 明るさと消費電力の少なさ、寿命および点滅寿命から、パナソニック「パルックボール プレミアクイック」が一番経済的と言えるだろう。




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【導入編】
最新モデルが勢揃い、電球形蛍光灯カタログ

【第1回】
最新電球形蛍光灯の外見を比較
~インテリアに映えるのはどれ?

【第2回】
立ち上がりの早さを比較
~蛍光灯の“弱点”をクリアするのはどれ?

【第3回】
明るく省エネ性能も高い製品は?

【第4回】
明かりの範囲が広い製品は?

【第5回】
食事が最もおいしく見えるのは?

【最終回】
結論。どの製品がオススメ?





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第14回:明るさを示す単位「ルーメン/ルクス」とは(2008/08/20)


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