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【特集:電球形蛍光灯】
[第5回]食事が最もおいしく見えるのは?

Reported by 藤原 大蔵

 ここでは、電球形蛍光灯を食事のシーンで使ったところを撮影し、写真で見ていこう。食事は“目で楽しむ”という側面もあり、人工物よりも照明の色によって大きな影響を受けるからだ。

 そこで朝食を想定し、それぞれの電球形蛍光灯を使って食卓を撮影した。撮影環境は人工物の時と同じ。画像の明るさはそれぞれの画像が均等に見えるよう、そのつどシャッタースピードを調整している。画像は色味に関しては編集は一切行っていない。

 それぞれの食べ物の色のほか、陶器の白さと卵の白身の差、モスグリーンのランチョンマットと天然木のテーブルの色合いなども含め、一つの食事として「おいしそうに見えるかどうか」を試してみた。

 結果を先に言ってしまうと、白熱電球以上においしそうに見えた製品はほとんどなかった。どうやら電球形蛍光灯は、基本的には食卓には向かないのかもしれない。しかし中には、NECの「ホタルックボール」のように、白熱電球以上に実際に近い色を映す製品もあった。





電球色

 まず初めに電球色から紹介しよう。基準となるのはナショナルのシリカ電球。撮影の際、カメラのホワイトバランスは、光源の色に合わせて変化するオートモードではなく、「電球モード」で固定している。


■ナショナル・シリカ電球 基準
 ホワイトバランスを「電球モード」に固定すると、赤みがかった雰囲気に撮影される。赤いスープはより赤く強調され、ランチョンマットはモスグリーンのものが茶色に撮影された。皿の白、パンなどは温かみのある色合いとなる

■日立・ナイスボールV ぶんりくん

 白熱灯と比較して暗く、それが余計緑色がかって見えてしまうことに拍車をかけてしまっている印象。食べ物がおいしくなさそうに見えてしまう
■日立・ナイスボールV

 こちらは青っぽい色味が強く、白いお皿はブルーに、赤いスープはくすんで見えてしまう
■三菱・スパイラルピカミニ

 色味はやはり偏っているものの明るさが十分あるので、実際にはそれほど色味が沈んだ印象がない。白いお皿と白身の分離性が伺える。しかしサラダの緑色は人工的に見えてしまう

■パナソニック・パルックボール プレミア クイック

 後述するNECに次いで好印象。幾分サラダの緑が落ち着いて見え、色の分離性は他よりも良い。しかし赤が沈んでしまう傾向にあり、お皿と卵の白身は同じ色に見えてしまうのが気になる
■東芝・ネオボールZ リアルプライド

 明るさが抑え目なこともあって、全体にくすんで見える。その一方で、サラダなどは飛びぬけて明るく発色しており、ちょっと異質に見えてしまう
■NEC・ホタルックボール

 点灯した瞬間から、食べ物全てがおいしそうに見えた。少し青みがかったお皿も温かみのある白に見え、サラダも人工的な色に見えない。ランチョンマットの色は白熱灯よりも実際のものの色に近い印象が得られた

 人間の目は光の明るさ、色の変化に対して、あっという間に順応する。比較さえしなければそれほど気にならないものなのだが、ホワイトバランスを固定しての撮影では、人工物の時よりも残酷な程、差がハッキリと出てしまう。赤色系の食べ物と、緑色系の食べ物が特に顕著に現れている。少し青みがかった陶器の色は、照明の光色の特徴を明快に見せてしまう。その中でNECホタルックがとりわけ良好だ。実際目にした場合は白熱灯と変わらない印象。点灯した瞬間から、食べ物が新鮮に「おいしそう」に見えたのはNECホタルックだけだった。


昼光色

 次は昼光色。基準となる光色は、前項でも使用した、電球器具に直接取り付けられるNECの昼光色ステアーランプを使用している。


■NEC・ステアーライト 昼光色 基準

 ホワイトバランスをこれで設定しているため、画像ではそれほど気にならないが、肉眼ではお皿などは冷たい色合いに見えている

■日立・ナイスボールV ぶんりくん

 クールな昼光色のはずなのに、全体的に黄色がかって見えてしまい全体的にくすんだ印象。撮影中も手の色がくすんで見え、健康的なイメージから程遠い印象がした。明るさも一番暗く、食事のシーンにはとても使えない
■日立・ナイスボールV

  写真ではスッキリと見える印象だが、実際には青みがかった光色がより強調されて、食事全体があまりおいしそうに見えなかった。その上、明るさが抑え気味で青暗い光色は、食事のシーンには向かない
■三菱・スパイラルピカミニ

 明るさは447lxあるが、緑色がより強調されてしまう。サラダの色味は人工的に見え、スープやハムは濁った色合いに

■パナソニック・パルックボール プレミア クイック

  昼光色にしては若干青色が弱いが、赤系の表現に癖がある。トマトやスープは良くてもハムの色合いには少々問題を残す
■東芝・ネオボールZ リアルPRIDE

 色の再現性は人工物の時は良好。青が強調されるものながら、サラダなどはそれほど人工的な色合いにはならない。しかし、明るさが抑え気味な青白い光は食事のシーンにはやはり不向きだ
■NEC・ホタルックボール

 色の分離性が明快で全体的にくすまない。明るさも十分であるが、食事のシーンでこの白さはちょっとハッキリスッキリしすぎか

昼白色

 最後に昼白色。基準となる光色は昼光色と同様に、NECのステアーランプを使用する。下の写真でホワイトバランスを固定し、以降の電球形蛍光灯を撮影している。


■NEC・ステアーライト 昼白色 基準

 どの食べ物もおいしそうに見えている。実際の撮影で感じた事は、活気が求められる朝の風景に、560lxで照らし出される食卓は十分に明るく健康的な食事のシーンに見える。ステアーライトでホワイトバランスとして設定し、以降の撮影を行なっている

■日立・ナイスボールV

 明るさが318lxと一番暗いうえ、青に光色が傾いているせいで、食べ物がとてもまずそうにくすんで見える。サラダは人工的な色に見え、ハムは痛んでいるかのよう。食事のシーンには向かない印象だ
■三菱・スパイラ ルピカミニ

自然な白色光というよりは温かみの感じられる温白色だ。まずまずの印象だが、ハムの色合いに少々難があるように感じられる

■東芝・ネオボールZ リアルPRIDE

 写真ではなかなかの写りだが、照度は日立に次いで暗いため、肉眼では少々不健康そうに色合い見えてしまう。食事のシーンにはあまり向かないかもしれない
■NEC・ホタルックボール

 明るい650lxで照らし出された朝食は、基準のステアーランプよりも良い印象だ。色の分離性も非常に良好。活気が求められ、シャキシャキと行動しなければならない朝食には向いている



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【導入編】
最新モデルが勢揃い、電球形蛍光灯カタログ

【第1回】
最新電球形蛍光灯の外見を比較
~インテリアに映えるのはどれ?

【第2回】
立ち上がりの早さを比較
~蛍光灯の“弱点”をクリアするのはどれ?

【第3回】
明るく省エネ性能も高い製品は?

【第4回】
明かりの範囲が広い製品は?

【第5回】
食事が最もおいしく見えるのは?

【最終回】
結論。どの製品がオススメ?



2008/12/26 00:06

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