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家電製品ミニレビュー
ツインバード「コンパクトフライヤー EP-4694」

~たった500ccの油でフライができるコンパクトフライヤー
Reported by すずまり

ツインバードのコンパクトフライヤー「EP-4694」
 異なる人物に「揚げ物好きねぇ……」などと半ば呆れ気味に全く同じセリフを投げかけられるほど揚げ物が大好き! だが、正直にいうと、自分でやるのはあまり好きじゃない。なんてったって面倒臭い。衣をつけるのも面倒だし、周りも汚れるし、鍋は熱いし油の処理も面倒。少し食べたいだけなのに、大量に油を使うのも非常にもったいないと思う。

 「1食分の揚げ物なら、やはり総菜屋を活用すべきでしょう!」なんて言いわけをし続け、かれこれ10年以上揚げ物作りから遠ざかっていた。しかし敬遠はしつつも、揚げたてのおいしさを考えるとたまにやってみようかなと考えていたのも事実で、ときおり通販サイトの電気のフライヤーを眺めては、こういうのがあったら便利なんだろうか、思っていたのだ。

 しかしいつまでも思っているだけではダメだ! と思い立ち、揚げ物の成果で重くなった腰を上げた次第である。

メーカーツインバード
製品名コンパクトフライヤー EP-4694
希望小売価格5,250円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格4,082円


必要な油は0.5L。場所を取らないコンパクトな電気フライヤー

 今回試したのは、ツインバードのコンパクトフライヤー「EP-4694」。本体サイズは235×185×210mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約1.8kg。内側には直径約14.5cmのフッ素樹脂加工の内なべがついている。本体以外には約1.8mの電源コード(マグネットプラグ)とふたが付属するだけという、見た目も構成も非常にシンプルな電気フライヤーなのだ。


シンプルで好感のもてる外観
側面からみた様子
電源コードはマグネット式

内なべを内蔵している
温度調節つまみと通電ランプ(右端)
注ぎ口

 できることは1つ。「揚げ物」のみ。しかし0.5Lという少ない油で揚げられるというのが最大の特徴なのだ。

 内なべについている目盛を参考に、上の0.5Lを示す「標準目盛」まで油を注いで、電源コードをコンセントに差し込めば加熱が始まる。下段の最小目盛は0.3Lなので、下の目盛まで油が減ったら継ぎ足すという仕組み。通電を開始してから10~14分程度で揚げ物ができるようになる。


片手で持ち上げたイメージ
付属の取扱説明書。レシピ3品のほか、揚げ物料理のポイントや衣の作り方なども記載されており、役に立つ内容になっている

 ありがたいことに油の温度を3段階に切り替えられる温度調節つまみがついており、揚げ物の種類によって選べるようになっているのだ。温度調節をしてくれるので、揚げている最中もガスのような火加減を気にしなくて済むというわけ。

 「低」は約160℃の低温でじっくり揚げたいときに選択する。しそ、いも天、ドーナツなどに向いた温度だ。「中」は油の温度を約175℃に保つ。とんかつ、かき揚げ、天ぷら、唐揚げなど一般的な揚げ物に向いているという。「高」は約190℃に保ち、火の通ったもの、固くなりやすい魚介類に向いている。コロッケやエビフライなどは「高」を選択する。

 これなら油の温度を上げすぎて失敗なんてこともなくなるだろう。温度調節が苦手という方にもありがたい機能だ。

 というわけで、10年ぶり(?)の揚げ物である。先に述べておくが、簡単に終わるのが惜しくなり、ついあれこれ余分なものを揚げてしまうほど楽しかった。




鶏の唐揚げ(温度:中)

 揚げ物といえば鶏の唐揚げ。パッケージに惹かれて買った唐揚げ粉を使用して揚げてみた。温度は「中」を選択。衣をつけた鶏肉を入れるといい感じで揚がっていった。もう文句のつけようがない。小さいので1度に揚げられる量はせいぜい3~4個くらいだが、途中から勢いがついてしまい、余った衣をエリンギにつけて揚げてみた。なかなかおいしかった。


久しぶりの揚げ物は鶏の唐揚げから!
油を標準目盛まで注ぐ
少ない油でも十分揚がっている

揚げる対象がなくなるとなんだか残念な気分に
結局3食分くらいの唐揚げを作ってしまった
垂れた衣が側面についたが、乾燥する程度なのですぐ取れる

 使用後、ある程度温度が下がったことを確認してから油をオイルポットの注いでみたが、スムーズに注げて驚いた。


使用直後でもすぐ「とって」をつかめる
オイルポットに使用済みの油を注ぐ。これも片手でできるのがうれしい
フッ素加工のおかげか、油の切れもいいらしい

天ぷら(温度:中)

まいたけを揚げる
 鶏のから揚げときたら、次は問答無用の天ぷらである。天ぷら粉を水で溶いて、まいたけ、茄子、れんこん、かぼちゃ、にんじんの掻き揚げなど食べたいものを絡ませ、どんどん油の中へ。「そういえば食べたことがないかもしれない」という理由で、牡蠣も天ぷらに。さらにB級グルメっぽくておいしいかもしれないという理由で、冷蔵庫にあった粗挽きソーセージまで天ぷらにしてみた。

 まいたけなら2個程度、かき揚げなら1度に1個揚げられるが、茄子を丸ごととなるとサイズに影響される。今回はかなり小ぶりの茄子だったため、強引に2個同時に揚げることができたが、内なべの直径が約14.5cmなので、具のサイズ次第では丸ごと揚げるのは難しいだろう。


茄子を揚げる
人参のかき揚げを揚げる
勢いでソーセージも天ぷらに。これがなかなかおいしいので今ではお気に入りだ

牡蠣に衣をつけて揚げている様子(実はこのとき湯通しするのを忘れている)

牡蠣フライとチーズハムカツ(温度:高)

 牡蠣といえば牡蠣フライも外せない。大きな牡蠣フライが食べたくなり、薄力粉をつけて卵をつけてパン粉をつけて……箸の先端に大きなダマを作りながら奮闘。あっさり終わってしまうのはもったいない気もして、高温でさっと揚げるだけならと、冷蔵庫にあったハムとチーズでハムカツも作ってみることに。


牡蠣だけでは衣の材料がもったいないので、チーズハムカツもつくる 魚介なので温度は「高」にセット

 大きな牡蠣なら2個、ハムカツなら1度に1枚のペースだった。欲張って大きな揚げ物を作ろうとすると作業効率が下がるが、1~2人前程度ならさほど気にすることもないだろうと思った。


ハムカツは1度に1枚しか揚げられない
1枚を大事に揚げてみる
久々に揚げたてのフライにより、フライ定食めいた食事になった。揚げたての大きな牡蠣フライをサクサク食べられるのは自炊の醍醐味!

ドロップドーナツ(温度:低)

 実は付属の取扱説明書にメニュー例として載っていたのがこの「ドロップドーナツ」だ。薄力粉やベーキングパウダー、卵などの材料を混ぜ合わせ、「低」に設定した油の中へ小ぶりのスプーンで落とし込んで行く。開始当初はおっかなびっくりだったが、後半は慣れたもの。角のついた手作り感あふれるドーナツが完成した。あとは好みで砂糖をまぶす。


ドーナツの生地を準備
温度は「低」
揚げている最中のドーナツ。低温なため、中・高温ほど勢いのある泡立ち方はしない

 低温設定だけに、唐揚げや牡蠣フライのときのような豪快な揚がり方はせず、じっくり火が通って膨らんでいく感じだった。温度設定はダテじゃないのだ。


手作りドーナツの完成
中もふんわりといい感じ
左は一投目。サザエさんのようなスタイルに。右はほぼ最後のドーナツ

じっくり揚げられて、勝手に回転しては丸く膨らんでいくドーナツの様子。投入直後はいびつでも意外とキレイに形が整うのだ

腑に落ちるサイズに満足。内なべは取り外し希望!

 使って見たところ、「そうそう、これくらいでいいよね」というサイズ感で、妙に楽しくなってしまった。小さいのにしっかり揚げ物ができるのだ。その外観からか気持ちも軽く、ストレスを感じなかった。揚げ物自体の手間は軽減できないが、気分的に揚げ物をしてもいいかなと思わせる魅力がある。

 使用すると本体側面も熱くなるのだが、ここでよかったのは「とって」が熱くならないことだった。使い終わってからちょっと場所を動かしたいというときに、すぐ片手で持ち上げて移動できる。油も多くて0.5Lなため、フライヤー全体が簡単に持ち上がる。これは意外とうれしい仕様だ。

 使用後の油処理も見逃せないポイントである。「EP-4694」には注ぎ口がついており、油をオイルポットへ直接流し込める。本体側面を伝って流れ出てしまうことをかなり警戒したが、以外にもすんなり注げた。注ぎ口を油が伝って床を汚すこともなかった。

 使用後、本体やふたは、薄めた食器用中性洗剤を含ませた布などで拭く。内なべは取り外せないので、使用後は油を移し変え、よく絞った布やキッチンペーパーなどで拭き掃除することになる。ここで唯一、要望として思ったのが「スロークッカーのように内なべが外れてくれたら丸洗いできて便利なのに」ということだった。

 内なべの目盛線の溝に細かい揚げカスなどが入り込んでしまうので、拭くだけでは取り切れず、水で洗いたくなってしまうのだ。この点は今後の改良に期待したいところだ。





URL
  ツインバード
  http://www.twinbird.jp/
  製品情報
  http://www.twinbird.jp/product/ep4694/

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2009/03/30 00:01

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