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東芝、災害時に水素で電気やお湯を供給する電源車を開発

 東芝エネルギーシステムソリューション社は、自立型水素エネルギー供給システム「H2One」の車載モデルを開発した。災害時などに、迅速なエネルギー供給を実現するという。

自立型水素エネルギー供給システム「H2One」車載モデル

 純水素燃料電池で発電するエネルギー供給システム。独自の水素エネルギーマネジメントシステム「H2EMS」により、再生可能エネルギーと水素を活用して、CO2フリーで電力を安定的に供給できるという。4トントラック2台で構成されており、水素製造装置、水素貯蔵タンク、蓄電池、純水素燃料電池を搭載している。

 車載モデルは、従来の定置モデルと同じ水素貯蔵能力を維持しながら、さらに小型化を実現。機動性を高めており、災害時には被災地を短時間で移動し、電気とお湯を供給する電源車として活用できるという。純水素燃料電池は、騒音や振動がほとんど発生しないため、夜間の使用にも適している。

 同社は今後も、水素社会の実現を目指し、水素の製造や貯蔵、活用まで、それぞれのシーンで効率的なエネルギーの供給に貢献する、水素関連技術・製品の開発を進めていくという。

西村 夢音