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1台で好みの色調や雰囲気の明かりが照らせる日立の「LEDシーリング」

LEDシーリング[ひろびろ光]搭載タイプ

 日立アプライアンスは、「LEDシーリング[ひろびろ光]搭載タイプ」の発売開始に合わせ、同社の研究所にて製品説明会を行なった。

 製品概要については、リリース時の記事を参照願いたい。ここでは説明会で体験した、いくつかの特徴を紹介していく。

 まず、日立のLEDシーリングライトと他社製との違いは、320個の下方を照らすLEDとは別に、本体上部に120個のLEDを用意したこと(適用畳数14畳のLEC-AHS1410EHの場合)。下方だけではなく、天井を照らすことで、部屋の隅々まで明るく照らせるという。

【お詫びと訂正】記事初出時、下方を照らすLEDの数を232個としていましたが、正しくは320個です。お詫びして訂正いたします

 LEDシーリングライトは、大きく4つのパーツに分かれている。天井に固定するパーツ(大型放熱構造)、LED光源基板、レンズカバー、カバーの4つだ。LED光源基板には、無数のLEDチップが搭載されている。そのLEDに覆うように取り付けるのがレンズカバー。これにより、LED光源の明かりを、均一に部屋の隅々まで届ける。

シーリングライトは大きく4つのパーツに分かれている
天井に直接取り付けるパーツにも、120個のLEDが搭載されている
LED光源基板
レンズカバーは、3種類を使い分ける
LED光源の拡大模型。レンズカバーが無いと横方向への照射が弱くなる
レンズカバーを付けると、広範囲に明かりが照らされる
通常の下部にあるライトを全灯したところ
下部ライトの全灯に加えて、上部ライト「ひろびろ光」を点灯
「ひろびろ光」だけを点灯した時の部屋の雰囲気
テレビ視聴時には、コンテンツに応じた明かりの設定を提案
通常の全灯での室内の様子
「ひろびろ光」にすると、壁際の影が薄くなり、物がはっきりと見えた

本が読みやすく、写真がキレイに見える「らく見え」

 昨年のモデルから投入された「らく見え」を引き続き搭載。通常のLED光では、青緑色の成分が不足しがちになるという。この青緑色のLEDを追加することで、太陽光に近い、自然な明かりを実現するのが「らく見え」。実際に、「らく見え」をON/OFFすることで、比較してみた。

通常の明かりでのカタログの見え方
「らく見え」では文字がクッキリと読める
通常の明かりでの見え方
「らく見え」にすると、花の細部まで明るく見やすい

ワンボタンで最適な照明モードが選べる操作のしやすさ

 「ひろびろ光」や「らく見え」などを搭載する上に、これらの光色や明るさを無断階で調整可能。説明を聞いていると、「上をつけて、下を消して、上下を一緒につけて、上の光色だけ暖色系に変えて」など……混乱しそうなほどだ。

 そこで、リモコンには代表的なプリセットモードが用意されている。リラックスしたい時には「電球」や「食卓」、本や新聞を読みたいときには「図書館」や「ラク見え」という具合に、ボタンを押せば良い。感覚的に選べるネーミングのボタンを用意することで、操作性を高めている。

リモコン
「蛍光灯」や「図書館」などシーン別や、「らく見え」や「ひろびろ光」などもワンボタンで選べる
光色や明るさを無断階で調整可能。お気に入りの明かりは、メモリーボタンを長押しすることで記憶しておける
「電球」ボタンを押したところ
「ひろびろ光」ボタンで、部屋中を一気に明るく照らせる
「ひろびろ光」の色調を変えることで、間接照明としても使える

停電時には、明かりを2分間だけ点灯しておいてくれる

停電あんしん灯

 停電時には、LED保安灯が約2分間、自動で点灯してくれる。足元や周りの状況が最低限把握できるので、慌てることなく懐中電灯を探せるのだ。

 「LEDシーリング[ひろびろ光]搭載タイプ」は、8/12/14/20畳以上に適用する4モデルがラインナップされている。価格はオープンプライス。店頭価格は6万円前後~9万円前後(税抜)。

 本体サイズは共通で、700×128mm(幅×高さ)。重量は4.7kg。適用畳数20畳以上の「LEC-AHS 2010EH」の定格光束は、10,000lm。

河原塚 英信