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2015年上半期の生活家電市場は、多くのカテゴリで前年を下回る~GfK
(2015/8/7 17:31)
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは、2015年上半期の家電市場販売動向を発表した。洗濯機や冷蔵庫など生活家電市場においては、多くのカテゴリで前年を下回る結果となった。
冷蔵庫は中・大容量が不調
冷蔵庫は前年比19%減の220万台となった。容量クラス別数量構成比は小容量(200L以下)が前年同期から6%ポイント拡大し44%を占める一方、中容量(201~400L)は22%、大容量(401L以上)は34%と縮小した。GfKでは、前年の消費増税前の駆け込み需要が中・大容量に集中しており、この反動が未だに影響をしていると見ている。なお、冷蔵庫の省エネ性能は向上を続けており、年間消費電力の平均値は中・大容量でそれぞれ約3%削減した。
洗濯機は、10kg以上の大容量クラスが好調
洗濯機は前年比16%減の250万台となった。縦型、ドラム式共に同程度のマイナス成長となったため、タイプ別の数量構成比に大きな変化は無く、縦型が86%、ドラム式が10%、二槽式が4%を占めた。洗濯容量の大容量化は継続しており、大容量クラス(8kg以上)の数量構成比は前年から4%ポイント拡大し、41%を占めた。特に10kg以上が好調に推移しており、2015年上半期の販売台数は前年同期比で33%増となった。
6月の低気温でエアコンは前年比19%減
エアコンは数量前年比19%減の300万台となった。駆け込み需要の反動があるほか、エアコンの需要が高まる6月の気温が平年以下であったことが市場を押し下げた見られる。冷房能力別の数量構成比は、2.2kw(6畳用)が44%、2.8kw(10畳用)が21%、4.0kw(14畳用)が12%といずれも前年並み。一方、人の動きを検知し、効率的な動きをするなど高機能製品の割合は増加しており、数量構成比で45%を占める。また、自動フィルタークリーニング機能を搭載したモデルは57%を占めた。