ニュース

三菱、排気でゴミを吹き飛ばす「エアブロー機能」搭載のサイクロン式掃除機「風神」

 三菱電機は、空気でゴミを吹き飛ばす「エアブロー機能」を搭載したサイクロン式掃除機「風神 TC-ZXE30P」を9月1日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は8万円前後(税抜)。

「風神 TC-ZXE30P」シャインホワイト
カッパーオレンジ

 独自の「風神サイクロンテクノロジー」により、ゴミと風を効率的に分離し、強い吸引力を維持するサイクロン式掃除機「風神」の新モデル。ゴミをサイクロンボックスに直接吸い込む新構造を採用したことにより、本体重量を従来より約21%軽い2.9kgとしたほか、排気を活用してゴミを吹き飛ばす「エアブロー機能」を新たに搭載した。

風路を短くした新構造で、本体重量2.9kgを実現

 風神では、従来サイクロンボックスの下に吸い込み口を設けていたため、長い風路と屈曲部が必要だったが、新モデルでは、ゴミを直接サイクロンボックスに吸い込む構造にしたことで、風路を短縮し、気流が直行する構造とした。これにより、ゴミと風を効率的に分離し、強い吸引力を持続するという。

新モデルでは、ゴミを直接サイクロンボックスに吸い込む構造とした
カットモデル。風路が短く、ゴミと空気を効率的に分離できるという

 さらに、軽いアルミフレームの新モーターを採用したことで、本体重量を2.9kgと、従来より約21%軽量化した。

風速40mの風でゴミを飛ばす「エアブロー機能」

 排気の風を利用してゴミを吹き飛ばす「エアブロー機能」は、今回新たに搭載した。サッシレールや玄関、庭など外への掃きだし掃除のほか、網戸やテレビの裏側など、掃除機では掃除しにくい場所の掃除に便利だという。

 ゴミを確実に飛ばせるように、排気は従来の分散型から集中型へと変更。最大で風速40mでゴミを吹き飛ばす。

排気を利用してゴミを吹き飛ばす「エアブロー機能」。玄関や庭の掃きだし掃除に便利だという
集中排気でゴミを強力に吹き付けるため、排気を集中させた
使用イメージ。サッシに入り込んだ砂なども強力に吹き飛ばす

 使い方は簡単で、ホースを排気口に差し込むだけ。専用ノズルを取り付けて使用する。

本体後部の排気口
ホースを付け替えて使用する

2種類のフィルターで、0.3μmの微細なゴミを99.999%まで捕集

 排気のきれいさにもこだわる。モーターの前後にHEPAとULPAの2種類のフィルターを搭載することで、0.3μmの微細なゴミを99.999%まで捕集する。三菱では、排気清掃性の比較として、10万個の微細なゴミがあった場合、99.999%の捕集性能の場合、1つしかゴミを外に出さないのに対し、99.9%の捕集性能では100個の微細なゴミを出してしまうと説明した。

モーターの前後にHEPAとULPAの2種類のフィルターを搭載する
0.3μmの微細なゴミを99.999%まで捕集する
10万個の微細なゴミがあった場合、99.999%の捕集性能の場合、1つしかゴミを外に出さないのに対し、99.9%の捕集性能では100個の微細なゴミを出してしまう

 風神では、ゴミを溜める集じん部とゴミを遠心分離するサイクロン部を別にした独自のサイクロン機構を採用するため、たまったゴミが風の旋回で攪拌されることなく、排気のニオイも抑えられるという。

サイクロン部
排気のニオイが大幅に抑えられる

 お手入れ性では、丸ごと水洗い可能なサイクロンボックスを採用するほか、ブラシ部には回転ブラシを引き抜くだけでからんだ毛が簡単に取れる「毛がらみ除去機能」を用意する。さらにサイクロンボックスにはたまったゴミの量がわかりやすい「ゴミ量確認LED」を新たに搭載した。

サイクロンボックスは丸ごと水洗いが可能
回転ブラシを引き抜くだけで絡んだ毛が簡単に取れる「毛がらみ除去機能」
ゴミの量が分かりやすい「ゴミ量確認LED」

 本体サイズは223×333×270mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.9kg。消費電力は800W。集じん容量は0.7L。本体には2WAYノズル、ふとんブラシ、エアブローノズル、お手入れブラシが付属する。本体カラーはシャインホワイトと、カッパーオレンジ。

 下位機種として、エアブロー機能などを省略した「TC-ZXE20P」を同時発売する。店頭予想価格は6万円前後(税抜)。本体カラーはビオラレッド。

左から「風神 TC-ZXE30P」。シャインホワイト、カッパーオレンジ。エアブロー機能などを省略した「TC-ZXE20P」。ビオラレッド
「TC-ZXE20P」

阿部 夏子