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東芝、“野菜を大切にする”冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」
(2013/8/29 17:17)
東芝ホームアプライアンスは、野菜室を中央段に配置した冷蔵庫「VEGETA(ベジータ) GR-G56FXV1/GR-G51FXV」を9月下旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は庫内容量556Lの「GR-G56FXV」が33万円前後、容量510Lの「GR-G51FXV」が31万円前後。
野菜室を中央に配置した東芝の高級冷蔵庫。野菜室を下段ではなく、中央に配置している冷蔵庫は、現在VEGETAのみであり、購入者アンケートでもその点を重視する人が多いという。新製品では、これらの特徴はそのままに、使い勝手を向上させた。
まず、野菜室に関しては、野菜の取り出しやすさだけでなく、保存性にも配慮している。水分を含んだ冷気を1日20回程度補給することで、野菜室内の湿度は常に約95%程度を維持、温度も3~5℃を維持することで、野菜に適した保存環境を実現しているという。これは、冷却器を2台搭載した東芝独自の構造だからこそできる技術で、野菜室、冷蔵室専用の冷却器があることで、よりきめ細かな制御ができるという。
また、野菜室には東芝独自のピコイオンを放出。ピコイオンには、除菌・老化抑制効果があり、野菜が長持ちするという。さらに野菜に特化した機能として、カット野菜を下茹でなしでそのまま冷凍できる「野菜そのまま冷凍」機能を備える。下茹でする必要がないため、手間がからず、使う時も必要な分だけ使える。
使い勝手の面では、自由に使える「フリーケース」を冷蔵室に新たに採用した。フリーケースは、置き場所を自由に変えて使えるケースで、付属の卵スタンドやチューブ類をセットする小物スタンドを組み合わせても使える。卵スタンドはフリーケースのほか、ドアポケットに設置して使うこともできる。
さらに、チルドルームは横幅が従来の約1.7倍の497.7mmとなった。ルーム内には使いやすいように、仕切りを設ける。
省エネ性能では、室内環境、運転使用状況、収納状況、湿度を検知する全13個のセンサーで冷やしすぎのムダを防ぐ「ecoモード」を従来機種より継承。自宅を長期間空ける際などに便利な「おでかけ」モードも引き続き搭載する。これは、設定後、次にドアを開けるまで庫内温度を調節し製氷回数を少なくすることで、消費電力を通常時より約20%削減するというもの。ドアを開けると自動で解除される。
そのほか、食品に影響のない範囲で庫内温度を調節し、消費電力を約10%削減する「節電モード」機能、最も電力を消費する霜取り運転を約4時間先に延ばすことができる「ピークシフト」機能を用意する。
デザイン面では、クリアブラウン、クリアシェルホワイト、クリアライトゴールドの3色のラインナップを揃え、ドア素材はいずれも強化処理ガラスを採用する。操作パネルは使用時のみ浮き上がるタッチ式の「スマートタッチ」パネル。
なお、東芝が11月からスタートするスマート家電サービス「家電コンシェルジュ」にも対応する。別売りのITアクセスポイント、HAアダプタを使うことで、製品の使用状況などのデータをスマートフォンやタブレット、パソコンなどの端末で確認できるほか、カメラを庫内に設置することで、外出先から庫内を確認できる機能も備える。
庫内容量556L「GR-G56FXV1」の本体サイズは685×745×1,824mm(幅×奥行き×高さ)。各部屋の容量は冷蔵室が281L、野菜室が129L、冷凍室が146L。
ラインナップとして、容量618Lの「GR-G62FXV」を12月上旬より、容量426Lの5ドア片開きタイプの「GR-G43GXV」を10月上旬から発売する。いずれもガラスドアを採用した高級モデルで、価格はオープンプライス。GR-G62FXVの店頭予想価格は現時点で未定、GR-G43GXVは23万円前後。
ドア素材が鋼板で両開きフレンチドアタイプのラインナップも9月上旬より順次発売する。容量510Lの「GR-G51FX」、容量481Lの「GR-G48FX」、フレンチタイプではない容量481Lの「GR-G48FS」、片開きタイプ容量426Lの「GR-G43G」で、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は順に、28万円前後、26万円前後、23万円前後、21万円前後。