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東芝、業務用と同じ「正逆反転ファン」で熱風の偏りを抑えたオーブンレンジ

 東芝は、過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム」シリーズの最上位機種として、業務用オーブンで使用されている「正逆反転ファン」を搭載した「ER-LD530」を8月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後。

ER-LD530 グランホワイト
同 グランレッド

 ER-LD530は、家庭用では初めて、熱風を送るファンに正逆反転ファンを採用した点が特徴。ファンモーターを2個使用したツインモーター方式により、約90秒ごとに自動的にファンを製逆反転させる。風向きを左右交互に変えることで、焼きムラの原因となっていた熱風の偏りを抑えるという。この新方式を同社では「焼き色上手なくるりん熱風」と称している。

正逆反転ファンの動作イメージ

 同社では開発の狙いを「パン・スイーツを扱う料理教室において、約8割が焼きムラを気にし、約7割が、調理途中で角皿の前後を入れ替えて、焼きムラを抑える工夫をしていることがわかった。こうしたニーズを汲み入れオーブン機能を向上させた新製品を商品化した」と述べている。
 また、同社によれば、オーブンレンジ購入時には高機能機種ほどオーブン機能が重視されており、購入後に作ってみたい料理は、1位がパン、2位がスイーツとなっているという。

正逆反転ファンの効果で、前モデルに比べて丸パンの焼きムラが少ない

 また、ER-LED530では、湾曲天井の「石窯ドーム構造」、庫内のセラミックコーティングによる「庫内まるごと遠赤」、業界最高とする350℃の高温、200℃まで約5分の早い予熱などの同社製オーブンの特徴を引き継いだ。

 オーブンと過熱水蒸気の組合せで、いわゆる油を使わない揚げ物調理(ノンオイルフライ)も可能となっており、「鶏の唐揚げ」や「春巻き」などのメニューが用意される。

 メニューは、ABCクッキングスタジオが開発した36メニューを含む386メニューを搭載した。メニューの内容はパンが112メニュー、スイーツが112メニュー、惣菜が162メニューとなっている。短時間で惣菜が、もう一品できる「スピードメニュー」も6メニュー増えて33メニューとなった。

 本体サイズは500×465×412mm(幅×奥行き×高さ)、重量は23kg。庫内寸法は386×300×241mm(同)、総庫内容量は31L。消費電力は1,430W。設置条件は上方に10cmの余裕が必要だが、背面と左右は壁にピッタリ付けて設置できる。

 また、下位機種として、正逆反転ファンが搭載されず、メニュー数や設置条件が異なる「ER-LD430」も同時に発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は11万円前後。

ER-LD430 シェルホワイト
同 グランレッド

伊達 浩二