ダイソン、日米で売上好調で過去最高益を記録

~売上高は10億ポンドを突破
2011年に好調な売上を記録したコードレスクリーナー「DC35」

 ダイソンは、2011年度の決算結果を発表した。売上高は10億5,600万ポンド(日本円にして約1,322億円、9月10日現在)を突破し、利益高は3億6,000万ポンド(同約450億円)の過去最高を記録した。

 好調の背景には、積極的な研究開発や輸出の好調、新技術の採用があるという。特に、日本とアメリカにおいて、掃除機や“羽のない”扇風機「エアマルチプライヤー」の売り上げが堅調に推移した点を挙げる。またイギリス国外での売上高比率は、2005年の30%から85%へ拡大したという。

 なおアメリカにおける縦型掃除機の金額シェアは1位で、26.6%を占める。しかし普及率で見ると、イギリスでは3分の1以上の家庭でダイソン製品が使われているのに対し、アメリカではまだ10分の1にとどまっている。同社では、アメリカ市場にはさらに潜在的な可能性があると分析している。

 今後は、アジアへの展開も加速させる予定で、2012年11月1日より、中国市場に参入。ダイソンのマックス・コンツ最高経営者は「非常に大きな可能性を秘めるアジア市場を開拓するために中国市場でダイソンのプレゼンス(存在感)を確立します」とコメントしている。






(小林 樹)

2012年9月10日 15:19