パナソニック、配線工事不要のワイヤレスドアモニター「ドアモニ」イベントを開催

~マンションやアパートでも設置可能
10日、11日に二子玉川ライズショッピングセンターで開催されたワイヤレスドアモニター「ドアモニ」のイベント会場

 パナソニックは、同社が12月1日に発売した、工事不要で設置できるワイヤレスドアモニター「ドアモニ」をアピールするイベント「『ドアモニ』ってナニ? 二子玉川ライズでドアモニ体験!」を、東京都世田谷区の二子玉川駅に隣接する商業施設「二子玉川ライズショッピングセンター」で、10日と11日に開催した。

 「ドアモニ」は、無線通信を利用することで配線工事不要で利用できる、ワイヤレスタイプのドアモニター。ドアに設置するカメラ部と、室内で利用するモニター部がセットとなっている。価格はオープンプライス。実勢価格は、モニター部の電源がワイヤレスの「VL-SDM200」が29,800円前後、モニター部をACコードに接続して使用する「VL-MDM100」が19,800円前後。

ドアモニのラインナップモニター部の電源がワイヤレスの「VL-SDM200」。カラーはミルキーシルバーのみ
モニター部をACコードに接続して使用する「VL-MDM100」。カラーは3色用意される。写真はマシュマロホワイトキャラメルモカチェリーピンク


賃貸住宅でも配線工事不要でドアモニターが設置できる

 ドアモニの最大の特徴は、カメラ部を玄関のドアに掛け、付属の六角レンチで締めるだけで簡単に固定できること。カメラ部とモニター部の間には、機器との電波干渉による通信障害が少なく、通信速度も早い無線通信「DECT準拠方式」を採用しているため、配線工事なしで利用できる。パナソニックでは、共同玄関はあるが玄関にドアモニターがないマンション、賃貸アパートにオススメとしてる。

 なおカメラ部は、室外側の「カメラユニット」、室内側の「無線ユニット」という2つのパーツから成る。

カメラ部。ドアに挟むように設置する室外側のカメラユニット室内側の無線ユニット
設置した後、付属の六角レンチで固定するインターホンが鳴った後、モニター部のボタンを押すと、画面に玄関前の映像が映る

 使用方法は、訪問者が来た際や、玄関外の様子が気になる際に、モニター部の「モニターON/OFF」ボタンを押すと、モニター部の画面に玄関のようすが映る。あらかじめ訪問者の顔が確認できるため、迷惑な訪問販売の対策にも向くという。

 カメラには広角レンズを採用しており、左右120度、上下90度の広範囲が撮影可。複数の来訪者がドアの前で並んでいる場合でも、誰が来ているのか確認できるという。

 モニター部には、2.2型TFTカラー液晶ディスプレイを採用。子機のモニターON/OFFボタンを長押しすることで、見たいところを縦横約2倍に拡大して表示することもできる。

モニター部の映像。やや上方から見たアングルとなるボタンを長押しすることで、ズーム画面に切り替わる

 上位モデル「VL-SDM200」では、カメラ部とモニター部にマイクとスピーカーを内蔵しており、通話も可能となる。子機の通話キーを押すと通話、話すと受話に変わるプレストーク方式を採用する。また、ワイヤレスドアカメラが撮影した映像の録画も可能。録画はモニター部のボタン操作で行ない、1件につき1枚の静止画が録画できる。最大10枚まで保存可能。

 VL-SDM200ではさらに、1台のカメラ部につき4台のモニター部が接続可能。リビング、寝室、子供部屋などに置けば、それぞれの部屋でドアのようすが確認できる。カメラ部とモニター親機との距離は約70mまで(途中に障害物がない場合)。

 このほか、VL-SDM200のモニター部の電源は内蔵リチウムイオン電池で、コードレスタイプとなる。モニター時間は約2時間半、待受時間は約100時間、充電時間は約6時間。付属の専用充電スタンド「VL-MDM200」に取り付けて充電する。

 VL-MDM100の場合、電源はACコードを利用する。モニター部の増設はできない。

VL-SDM200とVL-MDM100の最も大きな違いは、電源がワイヤレスかコードタイプかという点VL-SDM200には専用の充電スタンドが付属するVL-MDM100はACコードを利用する。また、充電機能のないスタンドも付属する

 カメラ部の本体サイズは、無線ユニットが約150×78×27mm、カメラユニットが約37×87.5×40mm(突起部除く)。重量は約320g。防水性能はカメラユニットのみIPX3の防雨構造を採用。電源は単3形アルカリ乾電池4本で、電池寿命は約半年。

 モニター部の本体サイズは、16.5×126×59mm(幅×奥行き×高さ)。重量は、VL-SDM200が120g。VL-MDM100が約200g(置き台含む)で、消費電力は待ち受け時が約1W、動作時が約2W。

 なお、ドアの形状や材質によっては取り付けられない場合があるという。

ドアモニには設置条件がある


二子玉川に巨大なドアモニが出現。生田智子さんは手軽な設置をアピール

ドアモニのイベント会場。会場の入り口にある5mのドアが目印だ

 10日、11日に実施されたイベントでは、二子玉川ライズショッピングセンター1階の広場「ガレリア」に、ドアモニのブースが登場。ドアモニのモニター部に触ったり、実際にドアモニを設置したドアを展示するコーナーや、自宅での実際の設置シーンをイメージしたキッチンや寝室を部屋再現するコーナーが開設された。

 会場で最も目立っていたのが、高さ5mのピンク色をしたドア。このドアは、上部にドアモニのようなカメラが設置されており、撮影された映像は、同じくブースに設置されたモニターに映され、自分の姿が確認できるというもの。会場では、買い物客が足を止めてブースに立ち寄り、巨大ドアの上から映る自分の姿を確認する姿が多く見られた。

会場に展示されていたドアモニの設置例洗面所(左)とキッチン(右)に設置した例。各居室で使えるという。カメラ部とモニターとの距離は約70m
巨大なドアモニにも、カメラが付いている巨大ドアモニが映した映像は、ブース前のモニターに映される

 また東急線の二子玉川駅では、18日までドアモニの宣伝ポスターをホームや駅階段など駅構内に掲示。下り線ホームの待合室では、全体をドアモニの広告で覆うラッピングも実施する。

 パナソニックによると、今回二子玉川という場所で実施した理由について、主婦に人気があり、マンションも多い街であることがあったという。ドアモニはマンション・アパートに住む人向けの製品だが、今回のイベントでは、在宅時間の長いマンション住まいの主婦をターゲットとしているとのこと。

二子玉川駅にもドアモニの広告が数多く掲載されている
トークイベントに登壇した、女優・モデルの生田智子さん

 会場にはトークイベントのゲストとして、女優・モデルの生田智子さんが登壇。生田さんは、ステージ上でドアモニの取り付けを実践するなど、ドアモニの設置の手軽さをアピールした。

 そのうえで、ドアモニについては「1階の玄関にはドアモニターがあるというマンションは多いけれど、自室のドアの前にモニターが付いているところは少ない。私のマンションにも(戸別のドアモニターは)ありません。でも、ドアモニなら驚くほどに簡単に装着できます。電気屋さんを呼ぶ必要もありません。引越しをした際にも持っていけますね」と評価した。

トークイベントでは、生田さんが自らドアモニを設置した





(正藤 慶一)

2011年12月12日 00:00