中部電力、85万kWの知多第二火力発電所の再稼働を8月に繰り上げ

~供給予備率は6.7~6.8%とやや改善

 中部電力は、長期計画停止中だった知多第二火力発電所2号機ガスタービンの再稼働時期を、2012年1月から2011年8月2日に繰り上げると発表した。必要な部品の早期調達が可能となったためとしている。

 また、7月下旬から稼働予定としていた、武豊火力発電所2号機の運転開始予定日を7月31日に確定した。

 中部電力は、今夏の厳しい需給状況に対応するため、長期計画停止火力機の再稼働、火力機の定期点検時期の調整等を行い、供給力の確保に努めるとしている。

 中部電力は、総理大臣の要請による浜岡原子力発電所の運転停止を行なったため、電力の需給が逼迫している。今回の供給力強化後も、供給予備率は6.7~6.8%となっており、安定した電力供給の目安とされる8~10%を下回っている。

月別の需給計画。6月28日時点よりもやや改善された
週別の需給計画。8月第4週と9月第2週が逼迫する見込み





(伊達 浩二)

2011年7月27日 00:42