三洋、トースターで蒸し料理ができる「Steaven(スチーブン)」

~減塩・減脂調理ができる過熱水蒸気調理も
Steaven SOB-VS10

 三洋電機は、オーブントースターで蒸し料理ができる「Steaven(スチーブン) SOB-VS10」を10月8日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は25,000円前後。

 水蒸気による加熱とヒーターによる加熱を組み合わせたことにより、トースターやピザなどの「焼く」調理、茶碗蒸しや蒸し野菜などの「蒸す」調理のほか、過熱水蒸気による「減脂・減塩」調理、ヒーターとスチームの組み合わせで加熱する「煮る」調理ができるスチームコンベクションオーブン。

 庫内には上下に遠赤外線ヒーター、背面部分にスチーム吹き出し口を設置。調理方法に応じて、ヒーターとスチームを組み合わせて加熱する。焼き調理では、約60~250℃まで10℃単位で設定可能。また、スチームとヒーターを組み合わせることで、焼き餃子なども作れるほか、スチームを使ってパンの発酵をし、焼き上げることも可能。

製品本体前面扉を開けた状態庫内の上下に遠赤外線ヒーターを設置する
奥にはスチーム吹き出し口を備える蒸し調理・過熱水蒸気調理の際には給水タンクに水を入れてから調理を開始するカットモデル。本体側面に水を蒸気に変えるボイラーを備える

 蒸し調理は、庫内奥のスチーム吹き出し口から水蒸気を発生させ、庫内に充満させた加熱する。約60~120℃まで温度を調節できるほか、調理が難しいとされる茶碗蒸しや温泉卵などの自動調理機能も備える。

蒸し調理中の本体。水蒸気が扉にも付着している本体付属レシピに掲載されている「刺身魚と野菜の蒸しもの」できあがり。魚がふっくらと柔らかく仕上がっていた

 過熱水蒸気調理では、庫内のヒーターで水蒸気を加熱し、最高250℃の過熱水蒸気を作りだす。過熱水蒸気で調理することで、食品の余分な脂や塩分を落としながら調理できるという。鶏の照り焼きの場合、調理前に比べ脂分を約34%カットできるほか、塩鮭の塩分を約20%削減できるという。また、油で揚げない鶏のから揚げなども作ることができる。

油で揚げずに作る「から揚げ」も作れるできあがり鶏の油が出るので、油で揚げていなくてもカリっとジュシーな仕上がりになる
本体付属のレシピブック

 過熱水蒸気調理や、蒸し料理機能などを搭載した調理家電製品はこれまでにもあるが、いずれも電子レンジ機能と組み合わせたものだった。スチーブンは電子レンジ機能を省略した、これまでにない製品となる。

 また、本体サイズは400×372×250mm(幅×奥行き×高さ)で、オーブンレンジに比べ本体サイズが小さいのも特徴。庫内サイズも小さいため、オーブンレンジに比べ予熱時間が短く、調理時間が短縮できるという。

 手入れ面では、庫内に残った調理後のニオイをヒーターの熱で取り除く「脱臭機能」、庫内の汚れをスチームで浮き上がらせて、取りやすくする「庫内清掃機能」、スチーム調理後、スチーム配管に残った水を排除する「排水機能」などを備える。

 庫内のサイズは275×282×130mm(同)で、重量は約7.5kg。消費電力は1,400W。スチームタンクの容量は約400cc。電源コードの長さは約1m。本体には、専用のレシピ集、角皿、ネットが付属する。本体カラーはプレミアムホワイトとプレミアムレッド。

家電事業部 企画統括部 リビング商品企画部 リビング企画二課 原田英和氏

 三洋電機コンシューマーエレクトロニクス 家電事業部 企画統括部 リビング商品企画部 リビング企画二課 原田英和氏は、今回の製品について「コンセプトは健康調理。蒸し料理や過熱水蒸気調理に注目が集まっている中で、何がお客様に求められている製品なのかを改めて考えた。電子レンジはほとんどの家庭で、すでに持っている。電子レンジからの買い替えではなくて、蒸し料理ができる新たな製品を作ろうと思った」と語った。





(阿部 夏子)

2010年8月25日 15:16