7月末の猛暑でエアコンが爆発的な売上、Gfk調査

 GfK Japan(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン)は、エアコン、冷蔵庫、扇風機など夏季に販売時期のピークを迎える家電製品の販売動向を発表した。

 今回、調査を実施したのはエアコン、冷蔵庫、扇風機の3製品で、6月第1週から7月第5週までの家電量販店における販売台数と傾向がまとめられている。それによると、猛暑の影響でエアコン・扇風機の売り上げが倍増し、在庫不足となっているという。6月第1週から7月第5週までの累計前年比は、冷蔵庫10%増、エアコン36%増、扇風機35%増。

冷蔵庫・エアコン・扇風機の販売台数前年比水位

 製品別では、エアコンが最も好調。特に7月第4週の売り上げは記録的で、昨年の同時期と比べて約2.5倍となった。また、同じく猛暑だった2008年のピーク時と比較しても販売台数は約1.5倍で、上半期(1月~7月)の累計販売台数も、2008年に比べ約10%上回る結果となった。また、製品の品薄状態や、取り付け工事の集中などが発生したことで、現在主流となっているセパレート型(室内機と室外機で構成されるエアコン)以外の、安価な窓用エアコンにも需要が波及し、売り上げは前年比で約4倍となった。

 冷蔵庫は大容量クラスが好調。401L以上クラスや501Lクラスの買い替えケースが目立ち、金額前年比で約10%増となった。

 Gfkでは、エアコンと冷蔵庫の好調の背景には、猛暑だけでなくエコポイントや買い替え需要の増加が寄与していると指摘している。





(阿部 夏子)

2010年8月4日 17:17