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2015年度の家電出荷額は2年ぶりのプラス、高付加価値家電に需要

 日本電機工業会(JEMA)は、2015年度および、2016年3月の国内出荷実績を発表した。2015年度の家電出荷金額は、対前年比5.7%増の2兆2,457億円で、2年ぶりのプラスとなった。

 プラスの理由として、消費増税後の低調傾向を脱し、省エネ製品や高付加価値機種を中心とした買い替え需要が挙げられている。また、過去10年平均値(2兆1,237億円)も上回る結果となった。

2015年度の家電出荷金額

 3月単月の出荷金額は、前年同月比7.6%増の2,058億円で11カ月連続のプラスとなった。製品別で見ると、ルームエアコンが13.5%増の626億円で2カ月連続のプラス。冷蔵庫が10.2%増の397億円、洗濯機が1.7%増の279億円で、いずれも3カ月連続のプラスとなった。

 ルームエアコンは、冷夏や暖冬などの天候不順があったものの、消費者の省エネ製品への関心は継続しており、高付加価値機種の需要が底堅く推移しているという。また、洗濯機はまとめ洗いや大物洗いへのニーズが高まり、大容量タイプへシフトしている。

西村 夢音