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2合以下でも美味しく炊ける「おひつ御膳」と「ふっくら御膳」

 日立アプライアンスは、少量を美味しく炊ける2合炊きのIH炊飯器「おひつ御膳 RZ-VS2M」を9月中旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は60,000円前後(税抜)。

おひつ御膳 RZ-VS2M ブラウンゴールド
ブライトシルバー

 0.5合から2合(約5膳分)の少量炊飯に特化したIH炊飯器。同社によれば、ご飯を美味しく炊くには、98℃以上の高温でしっかり蒸らすことがポイントになる。新製品では、少量を美味しく炊くために、ご飯を高温でしっかり蒸らす点が特徴。

 具体的には、内釜に熱を閉じ込めるため、内釜をぐるりと取り囲む「全周断熱構造」を採用した。内蓋には上部に熱が逃げないよう2重構造とし、空気断熱層を設けたほか、おひつの外周にも真空断熱材を搭載した。また、蒸らし時に内釜から蒸気が逃げるのを防ぐ調圧構造を備え、内釜の高温を維持する。

内釜をぐるりと断熱して、ご飯を高温で蒸らす構造となっている
グラスウールを内袋に収納したフレックス真空断熱材。これや空気断熱層が内釜を囲う
熱を閉じ込めて高温で蒸らす全周断熱構造を採用する

 さらに美味しく炊ける工夫として、内釜には「重厚打込鉄釜」を採用した。厚さは3.6mmで、5.5合炊きの炊飯器と同じだが、1合あたりの蓄熱量は約1.5倍に高めた。

 おひつ御膳のもう1つの特徴は、おひつ部だけを取り外せること。おひつ部にはハンドルが付属し、熱源部から持ち上げて、おひつ部を食卓に置ける。これにより、アツアツのご飯を手元でよそえる。炊飯終了後、約2時間後は70℃の熱さに保つという。

ハンドルが付属する
熱源部から外したところ
テーブルでアツアツのご飯をよそえる
蓄熱性の高い重厚打込鉄釜を採用
炊きたてのご飯は、甘みがあり、もちもちとした食感だった
2時間保温後のご飯

 使い勝手の面では、内釜や内蓋、内蓋と一体化した蒸気口を取り外して水洗いできる。内釜には、炊き上がりのご飯の硬さがわかりやすい水位線を記載し、従来の炊飯器よりも水加減が調節しやすいという。

 運転コースは炊飯のほか、炊き込み、おかゆ、2合を25分で炊く「快速」コースを備える。付属の説明書には雑穀ご飯や山菜おこわ、赤飯、青菜がゆなど計8種類のレシピを掲載する。

炊き上がりのご飯の硬さがわかりやすい水位線を記載した。水加減の調節がしやすいという
青菜がゆなどのレシピも付属する

 本体サイズは217×260×175mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約3.2kg。内釜全体の重さは600g。消費電力は500W。しゃもじと計量カップを同梱する。カラーはブラウンゴールドとブライトシルバー。

シンプルな操作ボタン
フタを開けたところ
外して洗える内蓋と蒸気口
おひつ部の底面
熱源部
シンプルな外観

少量も美味しく炊ける5.5合タイプも

ふっくら御膳 RZ-VW3000M

 同じく少量を美味しく炊ける機能にこだわったIH炊飯器として、「ふっくら御膳 RZ-VW3000M」も7月10日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は110,000円前後(税抜)。

 5.5合炊きのIH炊飯器。2合以下の少量も美味しく炊けるよう、大火力側面ヒーターを新たに採用した点が特徴。火力は昨年モデル「RZ-TW3000K」の約2.3倍となる約80Wで、内釜を高温に保つ。

 従来通り、日立の炊飯器の基本である1.3気圧で沸点を107℃に上げた状態でスチームを発生させる「圧力&スチーム」機能は採用する。この圧力&スチームと真空断熱構造や大火力側面ヒーターをあわせて、2合以下の少量でも美味しく炊き上げられるという。なお操作時に、「2合まで」「1合まで」と分量を設定することで、きめ細かく加熱を制御できる。

シャンパン
マグノリア
重厚打込鉄釜

 機能面では、炊飯中に生じた蒸気を水にして溜めて、蒸らしや保温時のスチームに再利用できる「給水レスオートスチーマー」を搭載する。これにより、炊飯器から蒸気が出にくいという。

 本体サイズは275×361×246mm(同)。本体重量は8.1kg。消費電力は1,400W。炊飯時の消費電力量は「エコ炊飯」で142Wh、「極上しゃっきり」で167Wh、「極上もちもち」で185Wh。カラーはシャンパンとマグノリア。

本体前面
本体側面
カットモデル。サーモスと共同開発した真空断熱構造を採用している
操作パネル

少量を美味しく炊くこだわり

日立アプライアンス 松田美智也 取締役 家電事業部長

 新製品2機種に共通するのは、少量を美味しく炊ける点だ。近年、少人数世帯の増加や高齢化などによって、人々が一回に炊くご飯の量が少なくなっている傾向があるという。日立アプライアンスの調べでは、調査に答えた半数の家庭で、1回の炊飯量は2合以下にとどまった。また、大きい容量の炊飯器で少量を炊くと、美味しくないと答えた人が6割にのぼった。

 日立アプライアンスの松田美智也 取締役 家電事業部長は、少量炊飯への注力について「1回の炊飯は2合以下だが、少量だと美味しく炊けない。そういったニーズをくみ上げて、世帯人数に関係なく、少量炊飯の共感価値を提供していきたい」と語った。

1回の炊飯が2合以下という家庭が半数以上にのぼった
大きい炊飯器で少量炊くと美味しくない、と答えた人は約6割

(小林 樹)