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世界で初めて魔法びんを製品化したサーモス、111周年の記念イベントを開催

111周年を記念したモニュメント

 サーモスは、ブランド誕生111周年をして「サーモス111周年記念イベント/THERMOS MUSEUM CAFE」を、11月12日と13日の2日間限定で、六本木ヒルズのヒルズカフェにオープンする。オープンに先立ち、メディア向けの発表会が行なわれた。

 サーモスは1904年に世界で初めて魔法びんを製品化し、1978年には世界初の高真空ステンレス製魔法びんを開発した、世界最大の魔法びんブランド。「THERMOS MUSEUM CAFE」では、サーモスのこれまでの歴代製品を展示。同時に、本日発表された「111周年記念モデル サーモス ステンレスボトル(FFM-500)」を、111本積み重ねて作った記念モニュメントが作られている。

111周年記念モデル サーモス ステンレスボトル(FFM-500)

 なお、「111周年記念モデル サーモス ステンレスボトル(FFM-500)」は、昔から使用されていたチェック柄のテキスタイルのデザインが採用。そこに1960年代に使用されていたブランドロゴをアレンジして配置した、レトロな外観に最新の技術を投入した、コップ付きのステンレスボトルだという。

 容量500mlの記念ボトルのサイズは、65×235mm(直径×高さ)で、重さは0.3kg。74度以上の保温効力は6時間持続し、10度以下の保冷効力は6時間。サーモスオンラインショップにて数量限定販売される。価格は5,000円(税抜)。

「家族の温かみまで感じさせてくれるサーモス」

タレントのシェリーさん

 発表会では、タレントのシェリーさんや料理研究家のコウケンテツさんが登壇。シェリーさんは、中学生の頃に、サーモスの弁当箱で温かいカレーライスを学校で食べていた思い出を語った。

 「子どもの頃からず〜っとあって当たり前だったサーモスが、111年も愛され続けてきたんだと、改めて感じました。また、温かい食事を食べるっていうのは、家族の温かみや、一緒に食事をする人との楽しいひと時とか、そういうところにまで繋がるものだなぁとすごく感じました」

未来の魔法びんデザインを提案

プロダクトデザイナーの根津孝太氏と、コンセプトデザイン

 また同社の製品を数多くデザインする根津孝太氏は、ブランド123周年までには実現して欲しいという、コンセプトデザインを披露。

 「金属と、ガラスのような透明素材を使ったボトルです。金属からガラスへと徐々に変わっていく、傾斜材料と呼ばれる素材を使いつつ、真空断熱でしっかりと飲み物が保温できる。そんなデザインを考えました。例えば、色の付いた飲み物を入れて、光を透過させたりだとか、光の変化なども楽しんでもらえるようなコンセプトです」

 根津氏は、高度な技術が必要になるので実現は困難だが、サーモスなら実現してくれるだろう、と話した。

展示されていたサーモスのレジェンドモデル

 前述の通り会場には、サーモスの歴史を感じさせる歴代モデルが並べられている。さらに同ブランドの製品が英国王室御用達の認証を受けていた頃のプレートや、世界各地で展開してきた広告のスクラップブックも自由に閲覧できる。

100年前の魔法びん
曲線が特徴的な、1910年代に作られた水差しタイプの魔法びん
設立当初から発売されていたという歴代のフードジャーも展示
理化学実験や医療・医学研究用に使用されている真空断熱式デュワー瓶
英国王室御用達の認証を受けていたことを示すプレート
世界各地で展開してきた広告のスクラップブック

河原塚 英信