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ネスレ、世界初のカプセル式ティーマシン「SPECIAL.T(スペシャル ティー)」

〜茶葉に合わせた温度と抽出時間で“完璧な一杯”を作る

 ネスレ日本は、“世界初”のカプセル式ティーマシン「SPECIAL.T(スペシャル ティー) ST9662.62」を、9月1日に発売する。希望小売価格は本体が14,800円、10個入りのカプセルが各735円。

茶葉ごとに最適なお湯の温度と蒸らし時間で“完璧な一杯”を抽出する

カプセル式ティーマシン「SPECIAL.T(スペシャル ティー)」

 カプセルに封入された茶葉を用いて、紅茶や日本茶、ハーブティーなどさまざまなお茶が1杯分楽しめる、“世界初”のティーマシン。フランスでは2010年より発売されているが、今回はアジア初上陸となる。

 お茶の抽出方法は、本体背面のタンクに水を入れ、本体上部の投入口にカプセルを入れる。そして、本体正面の「T.」マークのボタンを押すと、抽出がスタートする。カプセル内にはちょうど1杯分に適した量の茶葉が封入されており、茶葉ごとに適したお湯の温度と蒸らし時間で、“完璧な一杯”を抽出するという。茶葉の種類は、カプセル内のチップを本体が読み取り、湯温と蒸らし時間を判断する。

 抽出量は180cc。抽出後のカプセルは、本体内のダストケースに格納される。また、水タンク内には水のカルキ分を取り除き、お茶に適するように水を軟化させる専用浄水フィルターが入っている。

お茶ができるまでの行程
使用方法は、まず本体背面のタンクに水を入れる。フィルターが入っているため、水道水でも大丈夫という
本体上部の投入口にカプセルを入れる
本体正面のロゴマーク「T.」を押すと、抽出がスタートする。抽出時間は茶葉によって異なる
抽出後の紅茶。会場中に良い香りが広がっていた
使用後のカプセルは、本体内のダストケースに格納される
ネスレによると、おいしい紅茶の淹れ方のポイントは「茶葉の量」「お湯の温度」「蒸らし時間」という
茶葉によって、最適なお湯の温度と蒸らし時間は異なる。SPECIAL.Tでは、それぞれの茶葉に合わせて、温度と時間を変えているという
左がカプセル、右がカプセル内に入っているチップ。このチップに本体から出る針が刺さり、茶葉の種類を本体に伝えている。

 カプセルの種類は、紅茶や緑茶、ハーブティやルイボスティー、香りがついたフレーバーティーなど、全28タイプが用意される。原産国は中国、インド、セイロン、南アフリカ、日本など。品質を守るため、茶葉は若葉と新芽のみ使用されており、抽出された時に最も望ましい色や香りが引き出せるよう、丁寧に仕上げられているという。

カプセルのケースとカプセル本体
茶葉が入ったカプセルは、コーヒー用のカプセルと同程度のサイズ
カプセルは空気や光、湿気などを防ぎ、茶葉の劣化を抑える効果がある
茶葉は世界中から選定されているという
フルーツなどの香りを加えたフレーバータイプも用意される
カプセルは全28種類用意される

 本体サイズは161×306×266mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.9kg。水タンク容量は1.5L。消費電力は1,430W。専用浄水フィルターの使用回数は150回。本体カラーは、レッド/ホワイト/グリーン/グレーが用意される。

 本体の販売は、家電量販店またはネスレの通販サイトで行なわれる。一部のカプセルは家電量販店でも扱われるが、通販では全カプセルが用意される。通販では、オリジナルデザインのカップなどアクセサリーも販売される。

グリーン
ブラック
グレー
直販サイトでは本体とカプセルのほか、カップなどのアクセサリーも販売される

 なお本体サイズは、2010年にフランスで発売した当初はもっと大型だったが、日本で発売するに当たりスリム化したという。

 SPECIAL.Tのプロモーションとして、東京・原宿のネスレ直営のカフェ「カフェ ネスカフェ原宿では、SPECIAL.Tの試飲サンプリングを無料で実施する。時間は8月1日から4日の11時から18時まで。ただし3日は14時で終了する。

 また、東京都港区の創作中華レストラン「Wakiya 一笑美茶樓」でも、コース料理を注文した人に、SPECIAL.Tが無料で体験できるコラボイベントが開催される。期間は8月1日から31日まで。

【お詫びと訂正】初出時、「Wakiya 一笑美茶樓」でのイベント期間に誤りがありました。訂正してお詫びさせて頂きます。

ネスレは儲からないビジネスはやらない――ネスレ高岡社長

 ネスレ日本の高岡浩三代表取締役社長 兼 CEOは、SPECIAL.Tについて「一世紀にあるかないかという大きなイノベーション。画期的な新製品」と自信を見せる。そのうえで、SPECIAL.Tを日本で展開する理由について次のように話した。

ネスレ日本 高岡浩三 代表取締役社長 兼 CEO

 「紅茶も日本茶も、一杯だけおいしく作る方法は難しい。私の亡くなった母はひとり暮らしをしていたが、お茶を急須を飲んでいるかと思ったら、ペットボトルのお茶を飲んでいた。理由を聞くと『(急須で作るのは)面倒くさい』と。母親が生きていたら、SPECIAL.Tをプレゼントすれば喜んだかもしれない。

 SPECIAL.Tは、今のお茶の市場をベースにするというよりも、新しいお茶の飲み方を提案したい。現在の日本茶の市場は大きいがコモデティ化(価値の均衡化)しており、新しい市場を作りたい。そこにオポチュニティ(好機)がある。ネスレは儲からないビジネスはやらない。付加価値のあるものを提供すれば、日本のお客様は支持してくれる。それは、インスタントコーヒー用コーヒーメーカーの『ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ』や、カプセルで1杯のコーヒーを作るマシン『ドルチェグスト』で証明している」

 また、SPECIAL.Tやドルチェグストなど、カプセルによる一杯抽出タイプのマシンを続けて発売する理由については、日本の人口減少と世帯数の増加を挙げた。

 「日本は人口が減少しているが、世帯の数はこの20年の間に飛躍的に伸びている。1世帯当たりの家族の構成人員が激減しており、全体の60%がすでに1人または2人世帯になっており、東京都に限ると、80%が1人または2人世帯になっている。これは食生活の消費のパターンに大きな影響を与えており、“孤食化”が進んでいる。コーヒーも例に漏れず、ポットでお湯を沸かして3杯、4杯を一緒に作るのではなく、それぞれ好きなときに一杯ずつ飲む時代になった。

 それを解決してくれるのが、我々が発売している1杯分のコーヒーシステム。価格ではレギュラーコーヒーの5〜6倍するが、それでもこの3年間で急成長している。近い将来、家庭のコーヒーのシェアで、20%以上になるのでは。このコーヒーのビジネスの経験をベースに、SPECIAL.Tを作った」

温度の正確さにびっくり――中華のアイアンシェフ脇屋氏

創作中国レストラン「Wakiya 一笑美茶樓」(東京都港区)のオーナーシェフである脇屋友詞氏。テレビ番組「アイアンシェフ」に出演していた

 発表会では、テレビ番組「アイアンシェフ」にレギュラー出演していた、Wakiya―笑美茶樓のオーナーシェフである脇屋友詞氏が登壇。実際にSPECIAL.Tを使ったという脇屋氏は、「お店で(抽出時の温度を)テストした時、温度が正確でびっくりした」という話を発表。続けて「三国志の中にも、自分の母親にお茶を持って行きたいというストーリーがあるほど、お茶は昔から大事にされていたもの。ティーマシーンを使って、お茶を通じて人と人とがつながれば、みんな笑顔になるんじゃないか」とコメントした。

(正藤 慶一)