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消費者庁、化学熱傷事故を起こしたウイルスプロテクターの回収率は25%と発表

〜二酸化塩素使用製品についても注意事項を公開

 消費者庁は、自主回収が行なわれている空間除菌剤「ウイルスプロテクター」の回収状況について、回収率が25%であり、約73万個販売されたうちの約18万個に留まっていることを明らかにした。

ウイルスプロテクターの外観。首から下げて使用する

 「ウイルスプロテクター」は、ERA Japanとダイトクコーポレーションが輸入販売した首から下げるタイプの除菌剤。成分である次亜塩素酸ナトリウムの錠剤が肌に触れることで化学熱傷による事故が発生したとして、消費者庁が使用中止を呼びかけたことから、輸入販売を行なった両社による自主回収が行なわれている。

 しかし、消費者庁による情報公開後も、8件の事故が発生しており、消費者庁では、再度注意喚起を行なった。

 また、二酸化塩素を使用した首掛け式の製品についても、下記の注意を呼びかけている。この注意事項は、業界団体である日本二酸化塩素工業会が公開しているものと同じ内容となっている。

・肌に直接触れるような使用は行なわない。
・就寝時は必ず外す。
・乳児は使用をしない。
・雨や汗など、水気のあるところでは使用しない。
・装着時体調不良を感じたら、直ちに使用を中止し医師の診断を受ける。
・ストラップが首に絡まないように注意する。

 なお、二酸化塩素を使用した除菌製品については、2010年に国民生活センターがテストを行ない、消費者に対する下記のアドバイスを公開している。

 「二酸化塩素による部屋等の除菌をうたった商品は、さまざまな状況が考えられる生活空間で、どの程度の除菌効果があるのかは現状では分からない。

 二酸化塩素による部屋等の除菌をうたった商品は、二酸化塩素の放散がほとんど確認できないものがあった一方で使用開始当初に放散速度が大きくなるものもあり、使用に際しては注意が必要である。

 二酸化塩素が食品添加物であること等を根拠に安全であるとうたっている銘柄があるが、必ずしも商品自体の安全性ではない。」

(伊達 浩二)