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太陽光発電買取価格、住宅用38円/kWh、産業用37.8円/kWhへ値下げ案まとまる

 経済産業省の「調達価格策定委員会」は11日、再生可能エネルギーによって発電された電力の固定価格買い取り制度の、2013年度買取価格案を取りまとめた。3月中に、経済産業大臣によって原案どおりに決定される見込み。

 2013年度の太陽光発電による電力の買取価格は、10kW未満の住宅用が38円/kWh、10kW以上の産業用が36円/kWh(税抜)、37.8円/kWh(税込)へと引き下げられた。2012年度は、それぞれ42円/kWh、40円/kWh(税抜)、42円kWh(税込)だった。

 この価格での買取期間は、従来通りに住宅用10年、産業用20年としている。また、太陽光発電以外の風力、地熱、中小水力、バイオマスなどによる発電の買取価格は従来通り。

2013年度の調達価格および調達期間案

 委員会では、買取価格引き下げの理由として、太陽光発電システムの単価が下がっていることを挙げている。住宅用では2012年度の46.6万円/kWhから42.7万円/kWhへ、産業用では32.5万円/kWhから28.0万円/kWhへと下がったとして試算した。また、住宅用については補助金の実績額を見なおしている。

住宅用太陽光発電システムの価格推移
産業用太陽光発電システムの価格推移

伊達 浩二