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アイリスオーヤマ、家電事業拡大で大阪に開発部を新設

~大手メーカーの技術者を中途採用

 アイリスオーヤマは、家電事業の拡大に伴って商品開発を強化するため、開発拠点を大阪に新設すると発表した。また今回の新設に伴い、技術者の中途採用を募集する。

 電機産業を中心に大手企業が相次いで大規模な人員削減を打ち出している中で、同社は家電製品の商品開発の強化を目指すという。具体的には2009年には 家電部門の売上高は約16億円だったが、2012年は約10倍となる約165億円に拡大する見込みで、2013年には300億円を目指すという。これによ り同社では、回路設計や開発実務のスキルを持つ即戦力を求めるとし、約20名の技術者の中途採用を実施するという。

アイリスオーヤマの家電部門の売上高は、2009年の16億円から2012年の165億円まで約10倍拡大する見込みという

 今回、大阪に開発拠点を新設することにより、大阪エリアの大手電機メーカーの技術者の中途採用を増やし、開発のスピードアップや新規カテゴリーの商品開発を図るという。大阪に新設した理由として、これまでの研究開発拠点は宮城県角田市のみだったため、勤務地がネックとなり、優秀な技術者の確保に苦労していたことを挙げている。

 なお、同社の技術者の中途採用数は年々増えており、2010年度は5人、2011年度は19人、2012年度は30人になる見込みという。

 アイリスオーヤマの大山健太郎代表取締役社長はリリース中で、「白物家電は伸びしろがあります。生活用品で培ってきたノウハウと、これから採用する技術者の経験を活かし、商品開発のハイブリッド化と家電事業の拡大を図ります」とコメントしている。

小林 樹