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東芝、価格競争力が高い白色LEDを開発

~2016年にシェア10%を目指す

照明用白色LED「TL1F1シリーズ」

 東芝は、価格競争力が高いLED照明用の白色LED「TL1F1シリーズ」を製品化し、12月下旬から量産を開始すると発表した。

 TL1F1シリーズは、200mmのシリコンウェハーの上に、半導体「ガリウムナイトライド(窒化ガリウム)」を結晶成長させる「GaN-on-Si LED素子」を採用した点が特徴。この素子は、東芝と米Bridgelux社が共同開発したもので、現在一般的に使われているサファイアウェハーで形成されているLED素子に比べ割安で、価格競争力があるという。

 TL1F1シリーズのサイズは6.4×5×1.35mm(幅×奥行き×高さ)。標準光出力は、350mA駆動時で112lm。量産規模は月産1,000万個の予定。

 東芝では白色LEDの市場規模について、照明や液晶テレビのバックライトなどさまざまな用途で使用が拡大していることから、2011年度の7,000億円から2016年度には1兆2,500億円になると予想している。

 東芝ではまた、白色LEDの製品開発と拡販活動を広めて、2016年度に10%の市場シェア獲得を目指すとしている。

正藤 慶一