ニュース

東芝、米Bridgeluxの白色LEDチップ資産を買収

~研究開発部門の従業員も雇用

2012年12月に発表した照明用白色LED「TL1F1シリーズ」

 東芝は、LED照明機器メーカーである米Bridgelux(ブリッジラックス)社の白色LEDチップ開発に関する資産を買収すると発表した。同社の研究開発部門の従業員も雇用する。

 東芝とBridgeluxは、シリコン基板上にガリウムナイトライドを結晶成長させる「GaN-on-Silicon」技術を使用した白色LEDチップを共同開発しており、2012年12月には照明用の白色LEDランプを発売している。今後さらに事業展開を強化するため、Bridgeluxの白色LEDチップ関連の技術を含む資産を買収するとともに、その研究開発部門の従業員を雇用することとなった。

 東芝は、今回の買収により、BridgeluxのGaN-on-Silicon技術における高度な技術・知見と、自社の半導体量産技術を融合させることで、白色LED製品のラインアップを充実させるとともに、量産規模も拡大して、競争力の強化を図るとしている。また、今回買収する資産を活用し窒素ガリウム(GaN)パワー半導体の開発、製品展開を加速する。

 東芝では白色LEDの市場規模について、照明や車載用機器などさまざまな用途で使用が拡大していることから、2016年度には1兆2,500億円になると予想しており、白色LED事業をパワー半導体分野と並ぶ注力分野と位置づけている。

伊達 浩二