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エクレア、“世界最高レベルの性能”を備えた空気清浄機「cado」

cado。左から「AP-C700」ステンレスシルバー、「AP-C500」ブラック、ホワイト

 エクレアは、世界最高レベルの性能を備えた空気清浄機「cado(カドー) AP-C700」を12月10日より発売する。希望小売価格は128,000円。

 55畳まで対応する空気清浄機。エクレアは、ソニーで開発などを経て、中国においてSONY ACBC(Audio China Business Center)のプレジデント職などに就いていた古賀宣行氏が代表取締役、東芝やamadanaでデザインマネージメント経験がある鈴木健氏が取締役を務める、2011年7月に設立した会社。

 空気清浄機をはじめ「エコ」「ヘルス」「クリーン」をキーワードとした電子機器製品及び、関連製品などの設計、製造、販売を行なっており、2012年2月には、病院や医療福祉施設向けの業務用空気清浄機「Prasini」を発売している。

成熟市場に後発メーカーが参入する意義がある

古賀宣行代表取締役社長

 今回発売したCadoは、同社が初めて手がける家庭向けの空気清浄機となる。古賀宣行代表取締役社長は「日本において空気清浄機の普及率は、50%に近いほど進んでおり、ある意味成熟したカテゴリーだが、そこにあえて後発メーカーとして参入するにはそれなりの意義がある」と語り、新製品のコンセプトとして「性能で世界No1になること」、「商品として存在感のあるものを作る」の2点を挙げる。

 空気清浄機の方式としては、日本市場で一般的なマイナスイオン放出方式ではなく、大量の空気を集塵し、内部のフィルターで空気をきれいにするフィルター式を選択。これについて古賀氏は、「日本ではマイナスイオンを放出する空気清浄機が主流になっているが、世界ではフィルターで空気をきれいにする空気清浄機が一般的」であると説明した。

 フィルターには、脱臭・集塵・除菌フィルターが一体になった3層の高性能フィルターを採用。さらに、独自のフィルターテクノロジー「フォトクレア」を搭載する。一般的な空気清浄機では、ニオイ吸着のために活性炭を採用している場合が多いが、活性炭の寿命は短く、半年以下で性能が半分になってしまうという。

 同社では、この問題を解決するために、可視光で反応する光触媒で活性炭をコーティングすることで、ニオイ吸着力を再生する技術を開発。フィルターに付着したウイルスや細菌、カビなどの有害な物質をLEDの光をあてることで、水と二酸化炭素に分解することで清浄能力を持続し、フィルター寿命を長くするという。一般的なフィルター方式の空気清浄機では、フィルターの交換時期が約半年程度と短かったのに対して、cadoのフィルター寿命は約1年となっている。フィルターの交換時期は、本体のお知らせランプで表示される。交換用フィルターは20,800円。なお、日常的な手入れの必要はない。

AP-C700 本体上部 吸い込み口は、本体左右の側面下部に設けられている
脱臭・集塵・除菌フィルターが一体になった3層の高性能フィルターを採用 本体内蔵のフィルター。AP-C700にはこのフィルターが2つ内蔵されている 独自のフィルターテクノロジー「フォトクレア」を搭載。活性炭を光触媒でコーティングすることで、ニオイの吸着力を維持する

 また、独自の「ツインブーストファン」採用により、毎分15.3立方mの空気を清浄する。
cadoでは、左右下部の吸気口から空気を大量に取り込み、フィルターを通過した空気を本体上部から室内に送り込む構造を採用。床上30cmから空気を取り込むため、ペットや乳幼児の生活空間もカバーできるほか、落下速度が遅い花粉も床に落ちる前に取り込むことができるとしている。

独自の「ツインブーストファン」採用により、毎分15.3立方mの空気を清浄。吸気口から空気を大量に取り込み、フィルターを通過した空気を本体上部から室内に送り込む 毎分15,000Lもの空気を循環させるという

 これらの機構により、米国家電製品協会(AHAM)が定めるCADR(Clean Air Delivery Rate:クリーンエア供給率)において世界No.1の空気清浄機能であることが認定されたという。これは、空気清浄機が1分間あたりに供給する清浄な空気の量を表した指標で、空気清浄機の集塵性能を測る国際的な基準となっている。cadoは、タバコの煙、花粉、ホコリの基準において日本メーカーとして初めてCADR最高値を獲得しているという。

 また、ウイルス・細菌・カビの除去性能については北里環境科学センターで、脱臭・消臭性能、VOCの除去性能においては環境管理センターで、それぞれ世界最高レベルの性能であることが確認されたという。具体的には、アンモニア、メチルメルカプタン(生ゴミ臭の主成分)などの生活臭を約1時間でほぼゼロの状態に、ウイルスや細菌、カビ類を20分で99.9%除去、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドも強力に分解するという。

タバコの煙、花粉、ホコリの基準において日本メーカーとして初めてCADR最高値を獲得した ウイルス・カビ・細菌は20分で99.9%除去できるという アンモニアやメチルメルカプタン(生ゴミ臭の主成分)などの生活臭を約1時間でほぼゼロの状態にするという

日常のワンシーンを彩るデザイン

鈴木健取締役

 本体デザインは、鈴木健取締役が担当した。鈴木氏は、「最高レベルの空気清浄性能に加え、素材感から感じられる本体の佇まいや電源を入れてスイッチを操作するまでの一連の体験までを性能と捉え、デザインに反映している」と語った。また、cadoという製品名は空間を活ける、豊かな空間を成立させるという意味を込めて、日本の「華道」からイメージしたものだという。本体の素材には、高級感のある金属素材を採用する。

 操作部は、本体上部に配置。操作パネルには、強化ガラスと静電スイッチを採用し、「濡れたぞうきんでも掃除できる」(鈴木氏)という。操作ボタンは、全部で5つ。「自動/エコ/急速運転」の3つのモード選択機能、「強/中/弱」の3段階の風量調整、「1/4/8時間」のタイマー機能、本体運転時に点灯するLEDを全て消灯する「消灯ボタン」などを備える。本体にはニオイセンサーとホコリセンサーを搭載。室内の空気の状態を自動で検知し、運転を制御する。運転状況は、本体前面のランプで表示される。ランプの色はブルー/グリーン/オレンジ/赤の4色。空気がきれいな時はブルー、汚れている時は赤に切り替わる。

 また、本体には照度センサーも搭載。室内が暗くなると自動でLEDを消灯する機能も備える。寝室でも明るさを気にすることなく使えるとする。

操作ボタンは全部で5つ。いずれもシンプルなデザインを採用 本体前面のLEDは室内の空気の状態により色が変化する 吸気口のLEDは、室内が暗くなると自動で消える

9畳から55畳まで4つの製品をラインナップ

 AP-C700の本体サイズは、423×297×714mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は18kg。消費電力は最大(急速運転時)で170W、最小で25W。運転音は最小30dB、最大58dB。本体カラーはステンレスシルバー。

 最上位機種の「AP-C700」のほかにも、適応床面積39畳までの「AP-C500」、23畳までの「AP-C300」、9畳までの「AP-C100」の全4機種をラインナップする。本体性能も異なる。55畳までの「AP-C700」にはフィルターを2つ搭載するが、下位機種は1つのみ。

 鈴木氏は「55畳対応と聞くと、大きすぎるというイメージがあるかもしれないが、適用床面積が広いほど、清浄スピードが速くなる。大気汚染が気になる都市部に住んでいる人や喘息、花粉症に悩んでいる人は、畳数の広いタイプをお薦めする。基本的な機能は機種を問わず、全て統一している」と話す。

 39畳までの「AP-C500」の最大風量は10.5立方m。本体カラーはブラックとホワイト。本体サイズは55畳までのAP-C700と同等。希望小売価格は99,800円。交換用フィルターの価格は12,800円。

適応床面積に応じて4つの製品をラインナップする 「AP-C500」左からブラック、ホワイト 本体側面

 23畳までの「AP-C300」の最大風量は6立方m。本体カラーはシャンパンゴールドとブラック。希望小売価格は69,800円。交換用フィルターの価格は10,800円。本体サイズは350×230×580mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9.7kg。

23畳までの「AP-C300」 本体上部

 9畳までの「AP-C100」の最大風量は2立方m。本体カラーはゴールド、ブラック、シルバーの3色。AP-C100のみ、円筒形のデザインを採用している。これは、1枚のアルミを叩いて製造したもので、継ぎ目がないため、サイズが小さくても運転音は上位機種と同等だという。希望小売価格は44,800円で、交換用フィルターの価格は10,800円。本体サイズは242×308mm(直径×高さ)で、重量は3.5kg。AP-C100では、ホコリセンサーを搭載していない。

9畳までの「AP-C100」。左から、シルバー、ゴールド、ブラック。ラインナップ中唯一円筒形デザインを採用 操作部 本体上部

 古賀氏は、製品について「空気清浄機の製品開発には、もう30年ほど携わっている。世界最高のものを作りたいという想いが強かった」と自信を語る。また、後発メーカーとして他社との違いをどうやって出していくのかという質問に対しては「ニオイやホコリを除去するといった基本性能を追求するなら、やはりフィルター式だと思う。独自の技術によって、これまでのフィルター方式の欠点であったフィルターの寿命の短さもカバーできた」と話した。売上目標に関しては「高額な製品なので、めちゃくちゃ売れるとは思っていないが、2013年1月ー12月末までに最低5億円、台数で言うと2万台は売りたい」とした。






(阿部 夏子)

2012年11月27日 17:53