イデアホーム、発電した電気をすべて売電する太陽光発電住宅
idea soleil eco(イデア・ソレイユ・エコ) |
益田建設などイデアホームグループは、全量売電型の太陽光発電住宅「idea soleil eco(イデア・ソレイユ・エコ)」を、10月15日から発売すると発表した。
イデア・ソレイユ・エコは、7月1日にスタートした「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」に準拠した、10kW以上の太陽光発電システムを搭載した一般住宅。同制度は、10kW以上の太陽光発電を設置すると、20年間、「発電量1kWh当たり42円」という固定価格で、全量を売電できるというもの。イデア・ソレイユ・エコではこの制度を利用し、自宅で発電した電気をすべて売電する住宅となる。
10kWの大出力の太陽光発電を一般住宅に搭載するため、パネルには変換効率の高い国産太陽光発電パネルを採用。屋根は片流れ(斜面が一方だけの屋根)で、パネルはすべて南向きに設置される。屋根の角度は、太陽光発電に最適な勾配になっているという。
モデルプランとしては、延べ床面積が32/36/42坪の3種のプランが用意され、それぞれ出力10.25/12.58/16.31kWの太陽光発電パネルが設置される。東京での発電量は、年間で11,000~18,000kWhとなり、20年間の売電総金額は約900万円~約1,500万円になるという。建物本体価格と売電金の総額を差し引いた実質の価格は、1坪あたり約38~43万円となる見込み。
また、20年間の売電期間終了後は、電気工事を行なうことで、自宅で発電した電力も使用可能。余剰電力の買取制度も利用でき、80~150万円程度の売電収入が得られるという。
このほか、イデア・ソレイユ・エコに、屋内設置の蓄電池と、同社オリジナルのHEMS(家庭用エネルギー管理システム)を搭載した住宅「イデア・ソレイユエコ・スマート」も、同時に発売する。蓄電池は容量5kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーで、深夜電力を使って充電し、昼間に使用できる。また、移動しやすいようキャスターも付いている。停電時にはコンセントやUSBポートから給電もできる。HEMSでは、エアコンのOFFや給湯器の制御といった遠隔操作にもオプションで対応する。
販売エリアは首都圏、新潟県、福岡県、熊本県、長崎県。
(正藤 慶一)
2012年10月12日 00:00