パナソニック、新機構「ダブル反転気流」でパワーを持続するサイクロン式掃除機

~ULPAフィルターで排気の清潔性とメンテナンス性も向上

パナソニックは、吸引力の持続性を高めたサイクロン式掃除機「MC-SS320GX」を9月25日より発売する。価格はオープンプライス。市場想定価格は80,000円前後。

MC-SS320GX メタリックピンクシャイニーシルバー

 同社のサイクロン式掃除機の上位モデル。同社では2010年よりゴミと空気を強力に分離する遠心分離方式「パワープレスサイクロン構造」を採用しているが、吸引力の持続性と排気の清潔性、手入れのしやすさを向上するため、新たに「ダブル反転気流」と、「ULPAフィルター」を含めた3段階の集塵方式を採用した点が特徴。

 まず1段階では、ダストボックス内のメタルメッシュシリンダーの外側と内側で、逆方向の気流を生み出し、細塵の侵入を防ぐ「ダブル反転気流」を新採用した。メタルメッシュシリンダーの外側では、遠心力でゴミと空気を分離し、ゴミを集塵部に落とす。さらに、ダストボックス内のくびれ形状による気圧差でゴミを下方に圧縮し、舞い上がりを防ぐ。

 一方、メタルメッシュシリンダー内側には強力な反転気流が生まれ、内部に細塵が侵入しにくくなる。さらに下降気流により細塵の舞い上がりを防ぎ、吸い込んだゴミと空気をしっかり分離する。

ゴミと空気を強力に分離する「ダブル反転気流」

 次の2段階では、「逃がさんフィルター」で目に見えない細じんまでキャッチする。

 さらに3段階では、新たに「ULPAフィルター」を採用。0.3μm以上の微細塵を約99.999%キャッチする。これにより、フィルターの目詰まりを減らし、ゴミすてラインまでゴミが溜まった場合にも強力パワーを99%持続させ、同時に、手入れもしやすくなったという。

メッシュシリンダーも改良。メッシュ穴のエッチング角度を鋭くして、シリンダー内部に強力な反転気流を発生させ、細塵の侵入を抑制できるようになった。また、上下方向の穴角度を下向きにして下降気流を発生させ、細塵の舞い上がりを抑える改良したメッシュシリンダーと、逃がさんフィルターに加え、新たにULPAフィルターを搭載
ノズル先端の「LEDナビライト」では、床面を明るく照らし、ゴミを見つけやすくする

 このほか機能面では、ノズル先端に「LEDナビライト」を新たに搭載した。ライトの明るさは、事務室や会議室の明るさに相当する500lxで、これまで見えにくかった机の下や部屋の隅のゴミをライトで照らし、しっかり掃除できるという。

 また従来に引き続き、ホース内部に高感度赤外線センサー「ハウスダスト発見センサー」も搭載している。目に見えない約20μmのハウスダストもランプを点灯させて知らせる。

 省エネ面では、「ハウスダスト発見センサー」と「床面検知センサー」によって、ハウスダストの量や床面の種類に合わせて、吸引力やブラシの回転数を自動でコントロールする。また、新たに「アイドリングオフ」機能を搭載。掃除中に床面からノズルを離すと吸引を停止する。これらの「エコナビ」機能により、無駄な電力消費を防ぐという。

エコナビで運転ノパワーを自動調節し、電力消費の無駄を省く

 また、運転モードには消費電力と運転音を抑えて吸引する「ひかえめ 節電モード」を搭載している。

 衛生面では、部屋の空気をクリーンに保つ同社独自のイオン技術「ナノイー」の放出機能、フローリングの菌を拭き取る「菌までふき掃除」を採用した。

 MC-SS320GXの本体サイズは268×400×313mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は5.1kg。集塵容量は0.6L。アタッチメントとしてワンタッチ手元ブラシとすき間用ノズルが付属する。カラーはメタリックピンクとシャイニーシルバー。

 このほか、MC-SS320GXと同機能で、カラーリングにこだわった最上位モデル「MC-SS520GX」と、ナノイー放出機能や延長管の静音仕様を省略した下位モデル「MC-SS220G」も同時に発売する。価格はいずれもオープンプライス。市場想定価格はMC-SS520GXが90,000円前後、MC-SS220Gが70,000円前後。

 MC-SS520GXの本体カラーはプレミアムレッドで、一般的な塗装ではなく、成型時にフィルムを使って色を付けるフィルム加飾を採用し、高級感のあるデザインになったという。

MC-SS520GX プレミアムレッドMC-SS220G シャイニーシルバーMC-SS220G メタリックブルー





(小林 樹)

2012年8月6日 15:57