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フィリップス、LED照明でトマトの収穫量と味を向上

〜千葉大学と共同研究

 フィリップスは、千葉大学と共同で、同社の植物栽培用LED照明を用いたトマト栽培の実験を行なった。実験では、LED照明で光を補なうことで、トマトの収穫量や糖度、ビタミンC含有量が向上したと実証された。

フィリップスのLEDを使ったトマトの栽培実験の様子

 今回の実験は、千葉大学 大学院園芸学部研究科 丸尾達 准教授の研究室で行なわれた。期間は2月から4月の間の約1カ月、計2回。


植物育成用LEDモジュール「Philips GreenPower LED interlighting」

 実験に用いたのは、植物育成用LEDモジュール「Philips GreenPower LED interlighting(フィリップス グリーンパワーLEDインターライティング、以下 インターライティング)」。このモジュールは、発熱が少ないため、近くから照射できる特徴があり、狭いスペースにも設置可能。日陰になりやすい植物体の下位葉や花、果実まで光を届けられるという。また、トマトの光合成に有効的に作用する赤色光、青色光のLEDを搭載しているため、栽培環境に応じて、光を効率良く照射し、植物の成長を促進させるという。さらに、白熱灯や蛍光灯などの従来光源に比べ、60%以上消費電力を削減できるという。

 実験方法は、果実肥大期のトマトの株に、1日16時間、光を継続的に照射するというもの。その結果、トマトの収量が17%向上した。さらに糖度が12%、ビタミンCの含有量が19%向上した。また、果実は大きくずっしりとし、果皮がしっかりしたという。同社では、野菜の収穫量と味を向上させることで、流通市場で競争力のある価格設定が可能となるとしている。

 今回の栽培方法は「シングルトラス」と呼ばれるものを採用。通常の長期多段栽培ではなく、一段栽培とすることで、管理の負担が軽く、下段の光量不足も解消させるなどの効果もあるという。

 同社は2011年より日本の農業用LED照明市場に参入している。フィリップス エレクトロニクス ジャパン ライティング事業部 岸 和紀事業部長は、「農業従事者、そして作物を口にする生活者にもベネフィットを提供する植物育成用LED照明に、今後も注力していきたい」とコメントした。






(小林 樹)

2012年7月27日 00:00