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東芝、今秋発売の炊飯器とオーブンレンジの体験会を開催

〜“丸釜”採用のIH炊飯器とパン・ケーキレシピ200のオーブンレンジ

 東芝ホームアプライアンスは、9月上旬より発売する同社の調理家電製品の体験会を、報道陣向けに開催した。今回紹介されたのは、かまどのような炊きあがりを目指した炊飯器「真空圧力IH保温釜 RC-10VPF」と、パンとスイーツメニューを充実させたオーブンレンジ「石窯ドーム ER-KD520」の2機種で、会場では実演を含めたプレゼンテーションが行なわれた。

真空圧力IH保温釜 RC-10VPF 石窯ドーム ER-KD520

丸釜で、お米の一粒一粒まで均等に熱を届ける

 真空圧力IH保温釜 RC-10VPFでは、今モデルから内釜の形状を大幅に変更した。新製品の開発にあたって東芝では米食のルーツを追求、古来より炊飯に使われていた羽釜の形を徹底的に見直したという。その結果、羽釜の側面が丸い形状で、胴部より上の寸法を絞っている点に着目。釜内に大きな熱対流を起こし、火力を逃がさずに炊きあげる「熱対流」と、羽釜を包み込むようにして炊きあげる「大火力」実現するために、最も適した形だとして、RC-10VPFでは側面と底面に丸みをつけた「丸釜」を採用した。

昔からのかまど炊きにこだわったという新モデル。会場にはかまどのモデルも用意されていた 操作パネルは本体上部に設けられている フタを開けたところ
羽釜の形状を見直し、側面の膨らみと、上部のすぼまりに着目したという カットモデル(左)と丸釜(右) 側面に膨らみを持たせ、上部を狭めることで大きな熱対流が起こるという

 丸釜の量産化に当たっては、自動車産業などで多く用いられる「溶湯鍛造製法」を採用。型に高温のアルミを流し、高圧で押し固めて成型を行なうことで、熱伝導の良い気泡のない緻密な組織ができるほか、釜底は厚く、上部は薄くというように場所によって厚さが変えられるなどの特徴がある。

 内釜の底面は、熱が上部まで均一に伝わるように厚さ5mmとし、釜底面には熱対流を効果的に生み出す「釜底WAVE加工」を施す。波線にそって吹き上がる細かい泡が米の一粒一粒までしっかり熱を伝え、ふっくらおいしく炊けたごはんの目印となる「カニ穴」を作り出すという。

 内釜を変更したことで、釜内の温度変化の差が従来より小さくなり、高温を維持することで、米のα化を促進。米本来の甘みが増し、ごはんの甘みは従来より約14%アップしたという。

丸釜の製造には自動車産業などで多く用いられる「溶湯鍛造製法」を採用。型にアルミを流し込み、高圧で押し固める製法で、厚さなどを調整できるほか、気泡ができないため、熱伝導率も良いという 底面には波状の「釜底WAVE加工」が設けられている 内釜の形状を変更したことで、温度ムラがなくなり、ご飯の甘みが増したという

 炊飯工程では、沸騰時のふきこぼれを防ぎながら、うまみ成分だけを釜内に戻す「うまみドーム蒸気口」を採用。パーツを従来の3つから2つに変更したことで、手入れが楽になったという。最大圧力は1.2気圧で沸騰時の温度は105℃。圧力は炊飯コースに応じて自動で制御され、玄米や雑穀米などもふっくら炊きあげる。

 炊飯コースとしては、消費電力量を抑えて炊飯する「ecoモード」、約30分で炊きあげる「そくうまコース」、米表面の脂肪酸化により吸水が妨げられやすい古米の吸水を促進する「ふっくら古米」コースなどを搭載する。

 市場想定価格は容量1Lの「RC-10VPF」が10万円前後、容量1.8Lの「RC-18VPF」が10万5千円前後。容量1LのRC-10VPFの本体サイズは、270×360×227mm(幅×奥行き×長さ)。本体質量は6.8kg。消費電力は1,420W。本体カラーはグランレッドとシェルホワイト。

パン・スイーツメニューを充実させた石窯ドーム

 石窯ドーム ER-KD520は、オーブン機能にこだわり、パンとスイーツのメニューを充実させたオーブンレンジ。東芝のオーブンレンジ「石窯ドーム」では、庫内の天井を曲線にした独自の「石窯ドーム構造」や、高い熱量を風量を実現する「石窯トルネードエンジン」を採用するほか、遠赤外線加熱効果のある「セラミックコーティング」を庫内全面に施すなど、熱対流と大火力にこだわっている点が特徴。200℃に達するまでの予熱時間は約5分で、最高温度は業界最高となる350℃を実現している。

石窯ドーム ER-KD520 扉を開けたところ 庫内の様子。庫内上部は曲線になっている
庫内容量31Lで、2段調理に対応。角皿が2枚付属する 古くからパンを焼くための窯として使われてきた石窯の形状を採用する 独自の石窯トルネードエンジンにより高い熱量と風量を実現している
庫内上部を丸くすることで、熱対流効果が高まり、庫内全体に熱が行き渡るという 庫内全面に遠赤外線加熱効果のある「セラミックコーティング」を施す。200℃に達するまでの予熱時間は約5分で、最高350℃の高温を実現する

 新モデルでは、東芝の得意分野であるオーブン機能を活かして、パンやスイーツのメニューを充実させた。同社によると、オーブンレンジの購入者の多くはパンやスイーツを作りたいと考えているほか、ハイエンドモデルを購入する人ほど手作りパンにこだわるという傾向もあるという。

 新モデルでは、パンとスイーツメニューをそれぞれ100ずつ搭載。途中で一度茹でる必要があるベーグルや、温度管理が難しいマカロンなどのメニューもオートメニューで簡単に調理できるという。

スイーツやパンのメニューを充実させた。スイーツ、パンそれぞれで100づつのメニューを搭載する パンメニューの一部。ユーザーから要望が多いというフランスパンにも対応 スイーツメニューの一部。気軽に食べられる“プチスイーツ”から、お誕生日やクリスマスなどに大勢で楽しめるホールケーキまで幅広く対応する

 使い勝手の面では、庫内壁面と天井、オーブン用角皿にセラミック含有塗料「とれちゃうコート」を施す。クッキングシートを使わなくても、食材がこびりつくことがなく、手入れも簡単にできるという。また、食材や調味料等がこびりつきやすい庫内底面には「親水性クリーンコート」を採用。オートメニューで選択できる「手間なしお手入れ」機能によって、スチームで汚れを浮かし、簡単に拭き取ることができる。

 なお石窯オーブンは、全国展開する料理教室「ABCクッキングスタジオ」でも導入されている。全国115カ所にあるスタジオのうち、66のスタジオで導入しており、生徒からの満足度も高いという。新モデルではABCクッキングスタジオがレシピを開発した30メニューを含む全386レシピが掲載された料理集が付属する。

 そのほか、本体デザインも変更となった。従来までは上部が曲線から成る石窯のデザインを前面に出したデザインを採用していたが、一部から「いかつい」という声があがったため、新モデルでは表示や凹凸などを極力少なくした“ノイズレス”デザインを採用。使用時にボタンなどが光る仕組みで、使っていないときは表示が見えない。

本体デザインを従来の「石窯デザイン」から「ノイズレスデザイン」に変更した 使っていない時は表示などが見えない 使用時にボタンや表示が光る仕組み

 本体サイズは500×460×412mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は23kg。庫内容量は31Lで2段調理に対応する。消費電力は1,430W。本体カラーはグランレッドとシェルホワイト。価格はオープンプライス。市場想定価格は14万円前後。






(阿部 夏子)

2012年7月24日 15:23