リビングライフ、日産リーフのバッテリーを家庭の電力に利用する“日本初”の住宅

~全戸に太陽光発電。エコウィルによるダブル発電も
日産リーフと、その充電・給電システム「LEAF to HOME」(写真は5月に行なわれた日産の発表会のようす)

 リビングライフは、日産自動車の電気自動車「リーフ」と、リーフの電力を家庭の電力へ供給する充電・給電システム「LEAF to HOME」を標準装備した建売住宅を、神奈川県横須賀市の大型住宅団地「ライフアソート横須賀サンサタウン」にて、10月下旬より販売すると発表。8月下旬より、両設備を備えたモデルハウスを公開する。販売価格は約3,500万円~約4,500万円。

 電気自動車「リーフ」本体と、そのバッテリーを住宅に供給するシステム「LEAF to HOME」をセット化した戸建住宅。リーフのバッテリーから電力を取り出すことで、分電盤を通じて家庭の電力として使用できる。リーフのバッテリー容量は、日本の平均的な家庭で消費されている2日分の電力に相当する24kWhで、災害時のバックアップ電源として活用できるという。

 また、リーフのバッテリーを夜間に充電し、その電力を昼間に家庭へ供給することで、電力需要のピークシフトによる節電効果もある。また、昼間に太陽光発電システムで発電した電力の多くを、電力会社に買い取ってもあることもできるという。

 LEAF to HOMEではこのほか、リーフのバッテリーの充電速度を、家庭用200Vによる普通充電よりも最大2倍の速度で充電できる点も特徴となる。

 リビングライフでは、日産リーフとLEAF to HOMEを標準装備した建売住宅について「日本初」としている。

ライフアソート横須賀サンサタウンの建設予定地。京急北久里浜駅近くの高台に誕生する

 ライフアソート横須賀サンサタウンでは、238戸すべての住宅に、京セラによる出力3kW相当の太陽光発電システムを搭載。さらに、ガスを用いて発電・給湯する「エコウィル」も標準で採用しており、太陽光とのダブル発電も可能。日中、リーフに乗っている間も、エコウィルで発電した電気から優先的に電力を使うため、太陽光発電の余剰電力が売電できるという。なお、エコウィルの代わりにエネファームやエコキュートなども選択できる。

 ライフアソート横須賀サンサタウンの所在地は神奈川県横須賀市森崎3-307-4ほか。最寄駅は京浜急行久里浜線「北久里浜」より徒歩15分。







(正藤 慶一)

2012年7月10日 13:21