パナソニック、“業界最高水準”発電量の住宅用太陽光発電システム

「HIT240」シリーズ

 パナソニックは、“業界最高水準”の発電量を達成した住宅用太陽光発電システム「HIT240」シリーズの受注を3月8日より開始する。モジュール1枚あたりの希望小売価格は182,700円(工事費別)。

 パナソニックの住宅用太陽光発電システム「HITシリーズ」の新モデル。HITシリーズは、半導体の上下を不純物の少ない「アモルファスシリコン層」で挟み込むことにより、発電ロスを抑え、変換効率が高い点が特徴。240シリーズでは、モジュール面積を従来と同じとしながらも、最大出力240W、システム容量1kWあたりの年間発電量は1,169kWh(大阪市で使った場合)とし“業界最高水準”発電量を達成している点が特徴。

 また、一般的な太陽光発電システムでは、夏場の高温時は出力低下しやすいが、HITシリーズでは、独自のハイブリッド構造により、この問題を解決。限られた面積で効率的に、高い発電量を得ることができるという。そのほか、フレーム部分のデザインには、汚れがつきにくい「ウォータドレインコーナー」形状を採用する。

半導体の上下を不純物の少ない「アモルファスシリコン層」で挟み込むことにより、発電ロスを抑え、変換効率が高い点が特徴汚れがつきにくい「ウォータドレインコーナー」形状をフレーム部分に採用する

 本体サイズは1,580×812×35mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は15kg。モジュール変換効率は18.7%。最大出力は240W、最大出力動作電圧は43.7V、最大出力動作電流は5.51A。

 下位モデルとして、モジュール変換効率18.2%、最大出力233Wの「HIT233シリーズ」の受注も3月8日より開始する。モジュール1枚あたりの希望小売価格は152,250円(工事費別)。

 本体サイズは1,580×812×35mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は15kg。最大出力動作電圧は42.7V、最大出力動作電流は5.47A。

パワーコンディショナやモニタリングアダプタなどの周辺機器も

集中型パワーコンディショナ4.0kWタイプの「VBPC240A6」

 パワーコンディショナやエネルギーモニタなどの周辺機器も併せて発売する。

 パワーコンディショナは、パネル枚数を考慮することなく、システム構築が可能なマルチストリング型のパワーコンディショナと集中型パワーコンディショナの2タイプを用意する。

 マルチストリング型パワーコンディショナは、4.0kWタイプの「VBPC340」と5.5kWタイプの「VBPC355」の2機種を4月12日より受注開始する。希望小売価格はVBPC340が309,750円(工事費別)で、VBPC355が420,000円(工事費別)。

 屋根の日当たりに応じた最適な電力変換をマルチストリング型のパワーコンディショナ。変換効率は両機種共に95%で、接続用の箱も同時発売する。

 集中型パワーコンディショナは、2.7kWタイプの「VBPC227A3」と、4.0kWタイプの「VBPC240A6」の2機種を用意。希望小売価格はVBPC227A3が231,000円、VBPC240A6が309,750円。いずれも工事費は含まれていない。

 スイッチング損失を少なくするSiC(シリコンカーバイド)ダイオードを搭載したIPM(インテリジェントパワーモジュール)を採用したことで、高い電力変換効率を達成した点が特徴。2.7kWタイプの電力変換効率は95.5%、4.0kWタイプは95%。定格時だけでなく、出力が低い時のシステム効率を向上しているという。

 発電電力量や使用電力量が確認できるエネルギーモニタは、無線タイプを2機種、有線LANタイプを1機種発売する。いずれも3月8日より受注開始。

 住宅用太陽光発電システムのデータだけでなく、エコキュートの湯量も確認できるエネルギーモニタ。同時発売するモニタリングアダプタを併用することで、エネルギーモニタだけでなく、パナソニックのデジタルテレビ「ビエラ」やスマートフォンでも、エネルギー状態を確認できるという。なお、モニタリングアダプタが対応するのは、無線タイプのみで、有線LANタイプは接続不可。

 無線タイプ、5型カラー液晶搭載の「VBPM350C」の希望小売価格は97,650円、7型カラー液晶搭載の「VBPM370C」は131,250円、有線LANタイプの「VBPM203C」は102,900円。無線タイプの2機種と接続して使用するモニタリングアダプタ「VBMP400」は87,150円。

無線タイプ7型カラー液晶搭載の「VBPM370C」無線タイプの2機種と接続して使用するモニタリングアダプタ「VBMP400」有線LANタイプの「VBPM203C」





(阿部 夏子)

2012年1月30日 13:52