東芝、色をキレイに再現する店舗・博物館向けLEDビームランプ

~LED電球販売で、累計1,000万個を達成
ビームランプ型 演色性重視タイプ(Ra90) 100W形相当 18.8W LDR19L-D-W

 東芝ライテックは、色をキレイに再現することを狙ったLED電球「ビームランプ型 演色性重視タイプ(Ra90) 100W形相当 18.8W LDR19L-D-W」を、2月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,000円前後。

 一般的な電球よりも集光性が高い「ビームランプ」タイプの100W形白熱電球に置き換えられるLED電球。色をキレイに再現することを狙っており、電球内部に「可視選択吸収フィルター」という同社独自のフィルターを採用した点が特徴となる。同フィルターが、余分に放射されていた青~黄の光を吸収することで、色の波長の割合を示す「分光分布」のバランスが適正化されたという。

 この結果、色の再現性を表す平均演色評価数は、同社LEDビームランプ電球の通常モデルではRa80だったのが、本製品ではRa90に向上した。同社では、自然な色が再現でき、特に赤色系の色がキレイに見せられるという。用途としては、看板など屋外装飾物や、美術館や博物館、店舗照明など、色の見え方を重視する場所にお勧めという。

LEDビームランプの内部構造新製品の分光分布図。余分に照射されていた可視光を吸収し、分光分布のバランスを適正化した

 また、屋外でも使用できるよう、前面カバーとボディの勘合部分に、円形でゴム素材のリング「Oリング」を採用。高い防水性能を備えているという。

 省エネ性については、白熱電球のビームランプ100W形と比べると、消費電力は約73%低い18.8Wとなっている。寿命は約6倍長い40,000時間で、定格寿命まで使った場合、電気代は白熱電球と比べ約44,000円お得になるという。 

 本体サイズは121×135mm(直径×高さ)で、重量は494g。口金はE26で、光色は電球色。全光束は730lm、最大光度は2,300cd。

 なお東芝グループでは、フランス・ルーヴル美術館の照明改修プロジェクトに参加し、LED照明を提供している。

 東芝ライテックは本製品のリリースに併せて、2011年12月に、LED電球の国内出荷累計個数で1,000万個を達成したことも発表している。2007年に40WクラスのLED電球を“業界で初めて”発売して以来、約4年での達成となる。電球型蛍光灯「ネオボール」が1,000万個を達成するまでには、1980年から10年掛かったという。






(正藤 慶一)

2012年1月18日 15:56