タニタの社員食堂のメニューが食べられるレストラン、明日オープン

~東京・丸ノ内国際ビルB1で11時開店。当日は整理券を配布
「丸の内タニタ食堂」の外観

 タニタは、同社の社員食堂のメニューが食べられるレストラン「丸の内タニタ食堂」を、1月11日にオープンすると発表。10日、店内を報道関係者向けに公開した。

 丸の内タニタ食堂は、同社が社員食堂で提供している、栄養バランスに配慮した食事メニューが食べられるレストラン。タニタの社員食堂は、2010年に大和書房が刊行したレシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」シリーズで注目を集めているが、レシピ本の購入者から「社員以外でも食べられる場所を提供してほしい」との要望が寄せられたことから、レストランのオープンとなった。

 レストランが出店するのは、東京駅・有楽町駅・日比谷駅に程近いオフィスビル「丸ノ内国際ビルヂング」の地下1階の飲食店街。所在地は、東京都千代田区丸の内3-1-1。延べ床面積は173平方mで、席数は最大70席。営業時間は午前11時から午後3時まで。なお、混雑時には時間制の整理券が配られるという。オープン初日には、朝8時半から整理券が配布される予定。

「丸の内タニタ食堂」が入店する丸ノ内国際ビルヂング。地下1階にオープンする店内のようす。なお、正式オープン時は机の並びが異なる壁には同社のクッキングスケールが飾られている
大型液晶テレビも設けられている混雑時には整理券が配布される。オープン初日となる11日には、朝8時半より配布される

 メニューは、同社社員食堂で提供されている「日替わり定食」(800円)と、丸の内タニタ食堂の独自メニューとなる「週替わり定食」(900円)の2種類のみ。いずれも栄養バランスに配慮し、一食当たりのカロリーを500kcal前後、塩分を3g前後としている。また、同社社員食堂を再現するために、配膳や下げ膳は原則としてセルフサービスとなる。

 オープン初日となる11日のメニューは、日替わり定食が「ささみのピカタ定食」(479kcal/塩分3.1g)で、週替わり定食が「寒ぶりとれんこんのみぞれ煮定食」(275kcal/塩分1.3g)。週替わり定食は13日まで同じメニューが続く。日替わり定食は、12日が「さわらの梅蒸し定食」(516kcal/塩分3.6g)、13日が「チキンのオリーブオイル焼き定食」(423kcal/塩分3.2g)となる。

 なお現時点では実施されていないが、3月以降に弁当を販売する計画もあるという。

配膳は基本的にはセルフサービスとなるごはんも自らよそう。なお、ごはん茶碗の内側に記されている線は、ごはん100gを表す目盛りとなる
11日の日替わり定食「ささみのピカタ定食」11~13日の週替わり定食「寒ぶりとれんこんのみぞれ煮定食」
店内には、管理栄養士が常駐するカウンセリングルームを設置する

 店内には、管理栄養士が常駐するカウンセリングルームも設置。同ルームには病院やフィットネスクラブで利用されている業務用の体組成計「MC-980A」を備えており、体組成の計測を元に、管理栄養士による健康に関するアドバイスが無料で受けられる。

 さらに、営業時間外にはイベントスペースとして利用も可能。同社によると、セミナーなどで既に予約が入っているという。

 このほか、店内には同社の体組成計やクッキングスケール、デジタルタイマーなどを展示。製品は店頭の券売機で実際に購入できる。

店頭にある券売機。ここで食券を購入するレシピ本やクッキングスケールも購入できる体組成計や活動量計も購入できる。なんと210万円の業務用体組成計の券まで用意されている

オープン初日に提供される日替わり定食を食べてみた

11日に提供される日替わり定食「ささみのピカタ定食」が報道陣に振舞われた

 内覧会では、オープン初日の日替わり定食として提供される「ささみのピカタ定食」が、報道陣に振舞われた。用意された膳は「ささみのピカタ」、「きのこサラダ」、「わかめのみそ汁」、「みかん」、そして「ごはん」の5つ。なおピカタとは、肉に小麦粉をまぶし、溶き卵を絡めて焼いたもの。

 記者は、この5つの膳を見て“これだけで足りるのか”と思ったが、実際にはちゃんと満腹になった。同店によれば、噛む回数を増やして脳の満腹中枢を刺激するよう、野菜類を通常よりも大ぶりでやや固めに調理しているとのこと。

 また同店では、1定食当たりの食事時間の目安を「20分以上」と設定している。これも満腹中枢を刺激する狙いがあるとのことだが、実際にすべて食べ終わるまでに約20分掛かった。なお店内では、食事時間がカウントできるよう、タイマーが備え付けられている。

「ささみのピカタ」はあっさりとしているが、下味がしっかりついておりおいしかった。なお、ブロッコリーとトマトは、マヨネーズなど調味料なしでそのまま食べる「きのこサラダ」は、噛み応え十分のエノキダケとニンジンがおいしい味噌汁は、牛丼のチェーン店などで提供されるものと比べるとかなり薄味。しかし、わかめやネギなど具がたっぷりでこれもおいしい

 個人的にはおいしく感じられたが、塩分が控えめのため、いわゆる一般的な“定食”に慣れている人には、もしかしたら物足りなく感じられるかもしれない。しかし、ダイエットに取り組んでいる人、もしくはこれから挑戦しようと考えている人には、ヘルシーでかつ満腹になる、絶好のランチとなることだろう。

テーブルにはタイマーが用意されており、食事の時間がカウントできる。目安は20分だ食後のトレー返却もセルフサービス丸の内タニタ食堂が「お客様にご理解とご協力のお願い」として配布しているチラシ。一般的なレストランとはシステムが異なるので、来店前には一読することをお勧めしたい





(正藤 慶一)

2012年1月10日 14:51