シャープ、洗濯から乾燥までの工程時間が“業界No.1”のドラム式洗濯乾燥機
「プラズマクラスター洗濯機 ES-V530」左からゴールド系、シルバー系 |
シャープは、洗濯から乾燥までの工程時間が“業界No.1”のドラム式洗濯乾燥機「プラズマクラスター洗濯機 ES-V530」を1月19日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は20万円前後。
衣類の消臭・空間の除菌効果がある同社独自の「高濃度プラズマクラスター」を搭載したドラム式洗濯乾燥機の新モデル。従来の約2倍の風を槽内に集中的に送り込む「エアターボエンジン」を新たに搭載し、6kg洗濯~乾燥時の工程時間を135分とした点が特徴。同社によると、これは“業界No.1”に当たるという。
シャープの洗濯乾燥機では、穴がない洗濯槽「穴なし槽」を採用しているが、穴なし槽は熱が逃げにくい性質のため、槽内の温度を短時間で上昇させることができるという。新製品ではこの構造を活かし、ドラムの後方中央部から大量の風を送風する「エアターボエンジン」を搭載。洗浄、脱水、乾燥の工程において風を効果的に活用することにより、工程時間を短縮できたという。
そのほか、家族3人分の1日分の洗濯物の量に当たる約2kgの衣類を、約55分で洗濯から乾燥まで仕上げる「毎日洗乾コース」も搭載する。
シャープでは、節水性が高く、黒カビなどが発生しにくい独自の「穴なし槽」を採用する | ドラム後方中央部から大量の風を送風する「エアターボエンジン」を新たに搭載する | エアターボエンジンによる風の力を各工程で活用したことにより、6kg洗濯~乾燥時の運転時間は約135分となった |
洗浄力については、ドラム表面の凹凸を使って汚れを浮かしだす「もみ洗い」、衣類をドラム上方からたたきつけるようにして汚れを落とす「たたき洗い」、高速回転によって衣類をドラム側面に押しつけるようにして洗う「遠心押し洗い」の3つの洗浄法を組み合わせた「トリプル洗浄」を採用。
綿や化繊などの布質を見分ける「布ピタセンサー」と、衣類の量を見分ける「布量センサー」によって、洗濯時間を自動でコントロールする機能も備える。綿100%の衣類10kgを洗濯した場合の洗濯時間は最短36分。
省エネ性では、大量の風で衣類の水分を蒸発させて乾燥する「節電乾燥モード」を新たに搭載する。ヒーターの熱だけに頼らないため、電気代を約30%低減できるという。約2kgの衣類を、約55分で洗濯から乾燥まで仕上げる「毎日洗乾コース」において、節電乾燥モードを選択した場合、電気代は約11円で、乾燥時間は約180分となる。
もみ洗い、たたき洗い、遠心押し洗いの3つの洗浄方法を組み合わせた「トリプル洗浄」を採用する | 風力を使って、消費電力を抑えた運転をする「節電乾燥モード」を新たに搭載する |
プラズマクラスターイオン機能では、1立方cmあたりのイオン濃度が約7,000の「高濃度プラズマクラスター7000」を搭載。水洗いしにくい衣類を水に付けずに消臭できる「消臭・除菌コース」を備える。エアターボエンジンによる風の力で、より効率的にドラム内をイオンで満たすことができるようになり、ドラム内のイオン濃度は従来より約15%アップし、約5分間で素早い消臭ができるという。
また、運転終了後に、洗面所や脱衣所など洗濯機の設置空間にイオンを放出し、浮遊するカビ菌を分解・除去する機能も備える。適用床面積は約2畳相当で、約2時間半で自動停止する。
本体サイズは640×729×1,114mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は72kg。左開きと右開きの2タイプ用意される。本体カラーはゴールド系とシルバー系の2色。
(阿部 夏子)
2011年12月20日 15:22