ダイキン、ヒートポンプの運転効率を高めたエコキュート

ダイキンエコキュート Xシリーズ

 ダイキン工業は、省エネ効果を高めた「ダイキンエコキュート Xシリーズ」全6機種を11月25日より発売する。価格は86万円から。

 省エネ・節電がコンセプトのエコキュート。エコキュートは、気温やお湯の使い方によって最適な運転方法が変わるため、Xシリーズでは、貯湯ユニットの温度や外気温度、沸き上げ温度、使用状況から、ヒートポンプの運転を最適化し、効率よく運転する点が特徴。これにより、従来機に比べて熱交換効率を約6%向上させ、タンク容量370Lの「EQX37LAFV」の年間給湯保温効率(JIS)は3.2を達成した。

ヒートポンプユニットの運転を最適することで省エネ性を向上させた

 省エネ面ではほかに、沸き上げ時に発生する膨張水を従来の“お湯”ではなく、“水”で排出することで、エネルギーロスを抑える独自の「膨張水水排出構造」を採用。

 貯湯ユニット内のタンクには、真空断熱材を使用することで、放熱ロスを抑え、保温性能を向上させた。

貯湯ユニット内のタンク断熱に真空断熱材を使用して放熱ロスを抑えた

 また、コンプレッサーにはコンパクトな「高効率スイングコンプレッサー」を搭載し、低回転で消費電力を低減しながらも、従来と同じ冷媒循環量は確保し、高効率運転を行なう。

 このほかの省エネ面では、湯量を自動制御する「おまかせモード」にした状態で、普段よりも多くお湯を使用すると、昼間の電力負荷ピーク時間を極力避けて沸き上げる「スマートおまかせ運転」や、節電・節水行動を分かりやすくナビゲートする「エコ確認」機能も備える。エコ確認機能では、洗面時のお湯の流し放しや長時間の保温など、ユーザーが気づきにくい無駄を知らせ、節電・節水のためのアドバイスを行なう。

 さらに、あまりお湯を使わない日には昼間の沸き上げを停止して、夜まで沸かさず電気代を節約する「エコ停止」機能も備える。

 操作性では、浴室内に設置するリモコンにフルカラー液晶を搭載。音楽を流す「BGM機能」や、入浴中に効果的な体操を表示する「入浴体操ナビ」機能も備える。

 タンク容量370Lの「EQX37LAFV」の貯湯ユニットのサイズは630×730×1,858mm(幅×奥行き×高さ)、ヒートポンプユニットのサイズは825×300×735mm(同)。運転音は38dB。電源は単相200V。最高使用圧力は300kPa。


【ダイキンエコキュート Xシリーズ】
型番容量貯湯ユニット形状タイプ地域希望小売価格発売日
EQX37LAFV370L角型フルオート一般地86万円11月25日
EQX37LAFVE塩害地域87万5千円
EQX37LAFVH重塩害地域91万円
EQX46LAFV460L一般地93万円
EQX46LAFVE塩害地域94万5千円
EQX46LAFVH重塩害地域98万円

 






(小林 樹)

2011年10月26日 17:02