東北電力、東京電力から80万kWを融通

~豪雨で水力発電所が被災し、供給力が100万kW減少

 東北電力は6日、東京電力から最大80万kWの電力融通を受けたことを明らかにした。

 8月4日から30万kWを融通していたが、6日になって最大50万kW、合計で80万kWの融通を受けた。東京電力からは最大140万kWの電力融通を受けることになっており、電力需給が逼迫する状況にはないとしている。

8月6日17時現在の東北電力の需給状況。電力融通により、やや余裕のある状態だった

 東北電力管内では、先日の豪雨により、新潟県と福島県の水力発電所29個所が被害を受け、供給力が、約100万kW減少した。現時点において、具体的な復旧時期は未定としている。

 また、東京電力では、東北電力に最大80万kWの電力融通を行なうことで、6日の供給力が5,010万kWから4,960万kWに減少した。しかし、予備力は確保できており、自社管内への供給に問題はないとしている。

8月6日の東京電力の需給状況。電力融通後でも予備率は18.4%ある。単位は万kW





(伊達 浩二)

2011年8月6日 17:16