3月の家電出荷金額、震災の影響で10カ月ぶりのマイナス
~2010年度は猛暑とエコポイントで対前年13.1%増
日本電機工業会(JEMA)は、2011年3月の家電出荷金額を発表。国内出荷金額は1,729億円で、前年同月比1.5%減と、10カ月ぶりのマイナスとなった。JEMAでは、東日本大震災の影響があるとしている。
製品別で見ると、空気清浄機は台数ベースで同91.7%増の33万2千台、金額ベースで同120.3%の86億円となった。今春は花粉飛散量が多くなると予想されたこともあり、3カ月連続の大幅増となった。
昨年好調な売り上げを記録した冷蔵庫は、家電エコポイント制度変更の影響から、台数ベースで同19.3%減の17万4千台、金額ベースで17.2%減の298億円と、3カ月連続のマイナスを記録。そのほか、掃除機、洗濯機などが軒並み前年を下回った。
一方、2010年度の国内出荷金額は、夏の記録的な猛暑や、家電エコポイント制度の後押しの影響から、前年度比13.1%増の2兆2,446億円となり、2年ぶりのプラスとなった。2兆2,000億円を超えたのは、10年ぶりという。
製品別では、エアコンや冷蔵庫が大幅増となった。特にエアコンは、データの確認できる1972年以来、数量ベースで過去最高となったという。
2010年4月~2011年3月の国内出荷金額動向 |
前年比の金額 |
(小林 樹)
2011年4月25日 18:08
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