12月の家電出荷金額、エコポイント駆け込みで前年比18.2%増

~2010年はエアコン販売台数が過去最高
家電機器の国内出荷金額動向

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2010年12月の家電出荷金額を発表。国内出荷金額は2,149億円で、前年同月比18.2%増と6カ月連続の2ケタ増を記録。7カ月連続のプラスとなった。

 製品別で見ると、エアコンが前年同月比52.5%増の64万2千台、金額ベースでも、同66.9%増の554億円となり、共に7カ月連続のプラス、また6カ月連続の2ケタ増となった。

 冷蔵庫は同29.9%増の38万6千台、金額ベースでも、同32.2%増の401億円となり、ともに7カ月連続のプラス。

 炊飯器は、同10.5%増の66万1千台で、7カ月連続のプラス。JEMAによると、販売台数の7割を占めるのがIH式で、内釜や圧力、熱源等を差別化した、高付加価値商品が人気だという。

 なお、洗濯機は台数で同0.2%減の40万6千台と微減した。

 今回は2010年の集計結果も併せて発表。夏の記録的な猛暑とエコポイントの制度変更に伴う駆け込み需要の影響で、エアコン、冷蔵庫が大幅増となり、家電全体では前年比11.9%増の2兆2,192億円と、2年ぶりのプラスとなった。

 製品別で見ると、エアコンは、2年ぶりのプラスとなり、販売台数は824万2千台に達し、1972年以降過去最高を記録した。冷蔵庫は、6年ぶりのプラス。洗濯機も前年比8.8%増で、4年ぶりのプラスとなった。





(小林 樹)

2011年1月25日 15:13