今年の花粉症、43%が「ここ数年より症状が重い」
――ウェザーニューズ調査

アンケート調査はウェザーニューズが実施。今年の花粉症の症状について、ここ数年と比べて「重い」と回答する人は43.2%だった

 ウェザーニューズは、花粉症に関するアンケート調査の結果を発表。今年の花粉症の症状について、ここ数年と比べて「重い」と回答した人が43.2%と、半数近くを占める結果になった。

 このアンケート調査は、ウェザーニューズの携帯サイトの利用者を対象に、花粉が飛散し始めた2月25日から27日の3日間に行なわれたもの。対象人数は22,361人で、うち男性が56.9%、女性が43.1%。

 ここ数年と比べた花粉症の症状に対する質問では、半数近くの43.2%が「重い」と回答。また「同じくらい」も48.7%と高く、9割以上がここ数年と同じ、またはそれ以上の症状を感じている結果となった。「軽い」という回答は8.1%と、1割を切っている。なお都道府県別では、山梨県と静岡県で「重い」が5割を越えているという。

 花粉症の発症時期については、最も多かったのが「2月下旬」で45.5%。全体では8割以上が、すでに症状が出ているという。「まだ発症していない」という回答は17.5%。

 「現在どのような症状が出ているか」という問いでは、「目のかゆみ」が22.1%で、22.0%の「くしゃみ」を僅差で上回り1位となった。3位以降は、鼻水(21.7%)、鼻づまり(13.8%)、のどの痛み(9.1%)と続く。

 具体的な花粉症対策については、「メガネ」が8,731人で、2位のマスク(7,959人)、3位の飲み薬(7,233人)を抑えてトップとなり、症状の問いで「目のかゆみ」が1位となったのを反映する結果となった。以下、鼻うがい(4,912人)、点鼻薬(4,530人)、通院(4,416人)、目薬(4,268人)と続く。空気清浄機は2,754人で12位だった。

症状が既に出ている人は8割を越えている症状のナンバーワンは「目のかゆみ」花粉症対策で1位だったのは「メガネ」。症状のアンケートを反映する結果となった

 例年と比較した花粉症対策では、“ここ数年より強化した”が43.6%で、“例年と同じ”の55%を下回った。地域別では九州地方で、対策が例年と同じ、あるいは“いつもよりしていない”と回答した割合が高かったという。

 花粉症対策にかける1カ月当たりの費用は、全国平均で2,755円。昨年は1,857円だったのと比べると、約千円の増加となる。都道府県別では、佐賀県が平均3,214円で2年連続のトップ。以下、和歌山県(3,084円)、岡山県(3,051円)、秋田県(3,042円)、大分県(3,019円)と続く。最も金額が少なかったのは、青森県の1,571円。

 日本気象協会では、2011年春の花粉の飛散量について、花粉が非常に少なかった2010年に比べると、およそ2~10倍になるとしている。

都道府県別に見る、花粉症対策に使用する1カ月当たりの金額平均。沖縄は目立った花粉がなく、北海道は花粉の種類が異なるため、ランキング外となっている
 




(正藤 慶一)

2011年3月4日 18:29