パナソニック、三洋の太陽光パネルとリチウムイオン電池を一体化したLED街路灯

 パナソニック電工と三洋電機は、太陽電池とリチウムイオン電池を一体化したLED街路灯「EVERLEDS(エバーレッズ) リチウムイオンソーラー街路灯」を開発。パナソニック電工より、2011年1月に発売する。太陽光パネルが2枚の「LED24Wタイプ」、1枚の「LED10Wタイプ」の2タイプが用意される。

EVERLEDS リチウムソーラー街路灯 LED24WタイプLED10Wタイプ

 学校や集合住宅の外構、公園などでの使用をターゲットとしたLED街路灯。ソーラーパネルで太陽光を電気に変換し、二次電池のリチウムイオン電池で蓄電、夜間に消費電力の少ないLEDを点灯させる仕組みになっている。

 今回発売するリチウムイオンソーラー街路灯では、太陽電池とリチウムイオン電池を一体化した点が特徴。従来のソーラー街路灯では、鉛電池用のボックスを下部に備えていたが、本製品では太陽光パネルの裏面にリチウムイオン電池を搭載することで、重量を従来の約半分に軽量化した。また、パネルの厚さも40mmと薄型になっている。

 また、電池の充放電効率も、従来から約1.5倍に向上しており、エネルギーを効率よく利用できるという。人体や環境に悪影響を与える鉛も使用していない。

 さらに、リチウムイオン電池、太陽電池の寿命は10年以上と長寿命。光源となるLEDも、寿命は約10年(1日10時間使用した場合)となっており、メンテナンスコストも削減できるという。

太陽光パネルの裏側に、リチウムイオン電池を搭載。太陽電池一体型蓄電ユニットとすることで、厚さ40mmの薄型としている従来の鉛電池と比べると、重量は約半分。充放電効率も1.5倍に向上している

 本体の高さは4,194mm、重量はLED24Wタイプが約164kg、LED10Wタイプが約120kg。なお、価格については「スペシャルオーダー」としている。

 ソーラー街路灯事業は、これまで両社とも事業としてきたが、今後は三洋の太陽電池とリチウムイオン電池と、パナソニック電工のLED照明器具と電源ユニットを組み合わせることで、業界をリードする商品を開発し、品揃えの強化を進めるという。





(正藤 慶一)

2010年10月14日 15:09