三洋、微粒子をほぼ100%キャッチするサイクロン式掃除機「airsis」

airsis SC-XD4000

 三洋電機は、0.08μm以上の微粒子をほぼ100%キャッチするサイクロン式掃除機「airsis(エアシス) SC-XD4000」を10月21日より発売する。希望小売価格は115,500円。

 床面だけでなく室内の空気まで掃除するというコンセプトのサイクロン式掃除機。本体内で発生させたマイナスイオンによりホコリを電気的に結合させて大きくしたあと、本体内の「ULPAリングフィルター」により微細なホコリを取り除く。これらの機構により、本体後部から出る排気は吸引前よりもきれいな排気になるという。

 さらに、エアシスでは排気による室内のハウスダストの舞い上げにも留意している。ハウスダストの舞い上げを抑えるため、本体後部より上向きの空気を放出し、床面への排気の吹きつけを防止する。上向きの風を発生させることで、室内の風が効率的に循環するため、天井近くの空気まで本体を通して清浄できるという。このほか、掃除した後に部屋の空気を清浄する「空気清浄モード」も備える。

本体側面本体操作部本体背面の排気口。排気が床面に吹き付けるのを抑えるため、排気口の下から上向き方向の気流を発生する機能を搭載する

 新製品のSC-XD4000では、さらに細かいホコリをキャッチするため、風路内の帯電層を追加したほか、ULPAリングフィルターの外郭との接着部分を改良した。同社によると、従来機種では0.3μm以上のほぼ100%キャッチする機構を搭載していたものの、マイナスイオンでの結合ができないゴミや、捕集しきれないゴミもあったという。

 新モデルでは、マイナスに帯電させた帯電層を追加したほか、フィルターの接着部分を改良。ULPAリングフィルターは、円形の外郭部分にフィルターが接着されているが、従来までは接着に接着剤を用いていたため、一部の微粒子が通り抜けてしまうことがあったという。新モデルでは、フィルターと外郭の密着率を高めるため、接着に樹脂材を使用。これにより、0.08μm以上の微粒子をほぼ100%キャッチすることができるという。

従来のULPAリングフィルター。外郭とフィルターの接着を接着剤で行なっていたため、密着度が高くなかったというSC-XD4000に搭載しているULPAリングフィルター。樹脂で接着を行なっているため密着度が高い
空気中に舞うホコリなどの微粒子を計測する機械。通常の室内で計測したところ0.3μm以上の微粒子の数は133,000以上だったSC-XD4000の排気口で計測してみた0.3μm以上の微粒子は25で室内の空気より圧倒的にきれいだった

 ヘッドブラシは、ブラシのサイド部分を薄くすることで、部屋の隅まで掃除ができる「隅・すきま一発! 逆立ちパワーブラシ」を搭載。ブラシの右サイドを一体成形することで、ブラシの軸受け部分の幅が薄くなり、従来では届かなかった場所にもブラシが届くようになったという。

本体に搭載する「隅・すきま一発! 逆立ちパワーブラシ」ブラシ裏面。ブラシ右サイドの軸受け部分が薄くなっている従来タイプのブラシ。ブラシの軸受け部分が両サイドにあるため、部屋の隙間や角に溜まったホコリやゴミは取り除けなかったという

 そのほか、ブラシ部分の機能としては、手元グリップをひねるだけでブラシが縦方向に立ち上がり、隙間などの掃除ができる「逆立ちパワーブラシ」、市販のウェットシートをブラシ部分に巻きつけることで、掃除機で濡れ拭きができる「ウェット拭き対応」機能、ブラシの前部が開いて、壁際のゴミも残さず取る「ガバどり機能」などを備える。

 運転モードとしては、ブラシが床面を検知し、最適な運転モードに自動制御される「エコモード」機能を搭載する。

隅・すきま一発! 逆立ちパワーブラシでは、壁の隙間までしっかり掃除できるブラシの前部が開いて壁際のゴミも残さずの取るガバどり機能も備える

 本体の集塵容量は0.7L。ダストボックスにティッシュペーパーをセットすることで、フィルターの目詰まりやゴミ捨て時のゴミの舞い上がりを防ぐ「ティッシュでブロック」機能を備える。

 本体サイズは280×347×240mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4.8kg。最大消費電力は1,000W。電源コードの長さは5m。本体カラーはパールホワイト、パールピンク、パールブルー。

ダストボックスにティッシュペーパーをセットすることで、フィルターの目詰まりやゴミ捨て時の舞い上がりを抑える「ティッシュでブロック」機能を搭載左からパールピンク、パールブルー




(阿部 夏子)

2010年9月1日 13:09