三洋、ブラシが届きにくい隅や隙間まで掃除できる掃除機
エアブロックサイクロン SC-XW55M |
三洋電機は、部屋の隅や隙間まで掃除できる紙パック・サイクロン両用掃除機「エアブロックサイクロン SC-XW55M」を8月21日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後。
ハウスダストの舞い上がりを抑えるために、排気の方向をコントロールする「エアブロックサイクロン」シリーズの新モデル。エアブロックサイクロンでは、排気口下部に設けたシャッターから「空気のカーテン」を発生させ、排気やコードリール冷却風を覆うことで風が床面に吹き付けることを防止。これにより、ハウスダストの舞い上がりを約70%まで、抑えることができるという。
排気口下のシャッターから空気のカーテンを発生させる | 排気が上方向に行くため、ハウスダストの舞い上がりを防ぐという |
SC-XW55Mでは、部屋の隅や隙間に溜まりやすいハウスダストを除去するために、ヘッド部分を大きく改良した。
同社によると、従来型のブラシは、回転ブラシを支える軸が両端に設置されているため、回転ブラシで部屋の隅や隙間まで掃除することができなかったという。SC-XW55Mでは、この問題を解決するために、サイド部分を樹脂とステンレスの一体成形とし、従来より薄くした。これにより、従来のブラシでは掃除できなかった場所にも、回転ブラシが届くようになったという。
従来の回転ブラシは、両端に軸があったため壁際までブラシが届かなかったという | SC-XW55Mでは、サイド部分を一体成形とすることで従来届かなかった場所まで回転ブラシで掃除できるという |
従来型のヘッドでは壁際のホコリは吸いとれなかった | SC-XW55Mの回転ブラシは壁際まで残さず掃除できるという |
また、家具と壁の隙間などを掃除する機能としては、手元のグリップ部分をひねるだけでブラシが縦に立って掃除する「逆立ちパワーブラシ」機能を搭載する。このほか、ヘッド部分には、ヘッド前方部分が開いて壁際のゴミも残さず取る「ガバどり機能」、かみや糸くずのブラシへの絡みを防ぐ「からみブロック」機能、市販のフローリングシートを回転ブラシに巻きつけることで拭き掃除ができる機能などを備える。
グリップをひねるだけでヘッド部分が縦になる「逆立ちパワーブラシ」機能 | 市販のフローリングシートをブラシ部分に巻きつけることで、拭き掃除にも対応する |
排気対策としては、本体内部にAg+ゼオライト消臭フィルター、ペット臭+アレルブロックフィルター、抗菌消臭フィルターなどを備える。これにより、排気に含まれる0.5μm以上の微粒子は99.9%カットされるという。このほか、床面付近に浮遊するハウスダスト対策として、ヘッド上部にハウスダスト吸引口を設けている。
集塵方式はサイクロン式と紙パックの2通りに対応。フィルターの手入れを軽減させるために、フィルターにティッシュを挟んでおく独自の機構を搭載する。ティッシュは、通常のフィルターに比べ、目が細かくホコリが付着しやすいという。この問題を解決するために、風圧遠心力によって気流をコントロールし、フィルターの中央からではなく、端からゴミを吸い込む「トリプルギュギュッと端からプレス」機能を搭載。さらに、ダストボックス内でも、ゴミを3カ所に分散させることで、ゴミがティッシュに付着しにくい構造を採用している。また、空気の通り道となる表面面積を大きくするため、フィルターの形状をくぼんだ形にした「チリとり型メッシュフィルター」を採用。これらの機構により、フィルターの手入れは10年間不要だとする。
運転モードではブラシが床面を検知して、最適な運転に自動で切り替える「エコモード」を搭載する。
本体サイズは255×352×220mm(幅×奥行き×高さ)で、サイクロン式として使用するときの重量は4.3kg。最大消費電力は1,000W。本体カラーはシャンパンゴールド。
下位機種として、ペット臭+アレルブロックフィルターなどを省略した「SC-XW33M」、エコモードなどを省略した「SC-XW22M」を同時発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はSC-XW33Mが4万円前後、SC-XW22Mが3万円前後。SC-XW33Mの本体カラーはパールブルーとパールピンク、SC-XW22Mの本体カラーはシルバーグレー。
「SC-XW33M」パールピンク | パールブルー | 「SC-XW22M」シルバーグレー |
(阿部 夏子)
2010年8月4日 16:42