ヤマダ電機の「LABI新宿東口館」オープンに約3千人が行列


LABI 新宿東口館
 ヤマダ電機は、新宿駅東口に「LABI 新宿東口館」を16日10時にオープンした。

 所在地は新宿区新宿3-23-7で、新宿駅東口から徒歩1分ほどの距離にある。営業時間は午前10時から午後10時まで。AV・生活家電のほか、女性客のための化粧品も取り扱う。店舗の詳細は事前公開の記事を参照されたい。

 開店前には、オープンを待つ長蛇の列が店舗を取り巻いており、9時30分の時点では、靖国通りの新宿区役所の交差点前まで列が続いていた。列を管理していた係員によると、9時30分時点で行列は千人程度とのことだが、明け方から並んでいた人たちには整理券が配布されており、行列からは外れているとのこと。その人たちを含めると、合計で3千人を超えるという。

店舗のまわりには、長蛇の列が並ぶ列は店舗のまわりだけでは終わらず、靖国通りのドンキホーテ前からも続く9時30分時点の最後尾は、新宿区役所前の交差点だった

ヤマダ電機 代表取締役社長兼代表執行役員 COO 一宮忠男氏
 オープン前に開催されたセレモニーでは、ヤマダ電機の一宮忠男 代表取締役社長が登場。一宮氏はスピーチにて、「新宿東口館は安心してお買い物できるお店を目指しており、それぞれの商品売り場において、女性に視点に立ったコーナーを散りばめています」と、女性客の来店を促すコメント。続けて「新宿の新しいランドマークとして、街作りに貢献できればと思います。世の中は今、非常に厳しいですが、この新宿東口館が明るい光を灯していければと思います。皆さんのご期待に応えられるよう、スタッフ一同がんばっていきます」と意気込んだ。

 セレモニーには、中山弘子 新宿区長も登場。中山区長は「新宿駅は350万人という大ターミナル。新宿区では“新宿力で創造する、やすらぎとにぎわいのまち”を目指していますが、ヤマダ電機さんに“新宿力”の担い手としてなっていただけることを大変よろこんでいます」と、同店のオープンを歓迎した。

中山弘子 新宿区長狛江から来たという来店一番乗りの客とともにテープカット

 店舗は10時にオープン。オープン当初はエスカレーターに人が集まり、うまく人が流れないようすが見られたものの、大きな混乱はなく、長蛇の行列の割にはスムーズな入場となった。

オープン直後の1階入り口付近。店内では特に大きな混乱は見られなかった一番人が多かったのが、3階のパソコン売り場。開店10分後でこの大混雑2階のデジカメコーナーも人だかりができていた
ゲームは最上階ということもあって、開店15分後では人は少なめ。DSやWiiよりも、プレイステーションコーナーに人が多く集まっていた生活家電は人は少なめだったが、エアコンは多かった

 この新宿東口館のオープンにより、新宿駅東口はビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機という大手家電量販店が並び立つ激戦区となった。この日は、ビックカメラでは店舗の前で「他店より高い品は販売員までぜひお申し付けください」と書かれたチラシが配布され、ヨドバシカメラでは店頭で特価品が販売されていた。今後も各店舗間の価格競争が激しくなることが予想される。

 なお新宿駅西口では、新宿スカイビル跡地に、ヤマダ電機による地上11階、地下4階のビルを建てる工事が進められている。工事完了予定日は2011年4月30日となっているが、店舗としてオープンすれば、東口に続いて西口もビック、ヨドバシ、ヤマダの3店舗が並ぶことになる。

ビックカメラ東口店。店頭では店員がチラシを配っていたビックカメラのチラシ。「他店より高い品は販売員までぜひお申し付けください」と、対抗姿勢を見せる東口のヨドバシカメラでは、店頭で特価品を販売しており、通行客の注目を集めていた

ヤマダ電機は、新宿駅西口の新宿スカイビル跡地に地上11階建てのビルを工事中工事現場の建築計画によると、2011年4月30日に建物が完成する予定とのこと。店舗となれば、西口にもビック、ヨドバシ、ヤマダが並び立つことになる



(正藤 慶一)

2010年4月16日 14:09