パナソニック、従来よりも1.7倍明るいE17口金のLED電球

~小型電球タイプでは最長の寿命40,000時間

 パナソニックは、従来モデルより明るさを向上したE17口金用のLED電球「EVERLEDS(エバーレッズ) 小型電球タイプ」を、4月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、電球色相当の「LDA6L-E17」と、昼白色相当の「LDA6D-E17」いずれも4,000円前後。ラインナップの詳細は以下の表の通り。

EVERLEDS 小型電球タイプの「LDA6D-E17(昼白色相当)」本体サイズは35×67mm(直径×高さ)とコンパクト

シリーズ名EVERLEDS(エバーレッズ)
小型電球タイプ
型番LDA6L-E17LDA6D-E17
口金E17
光色電球色相当昼白色相当
全光束390lm480lm
白熱電球と
比較した明るさ
全光束小型電球40形の約79%小型電球40形相当
直下照度小型電球60形相当
調光器対応-
密閉器具対応
サイズ(直径×高さ)35×67mm
消費電力6W
定格寿命40,000時間
店頭予想価格4,000円前後

課題だった明るさを約1.7倍にアップ

 2009年10月に発売したLED電球「LDA6L-E17-A1/D」「LDA6D-E17-A1/D」に次ぐ、E17口金としては第2弾となるLED電球で、従来モデルよりも明るさを向上した点が最大の特徴。パナソニックによると、従来モデルを使用したユーザーから「思ったより明るくなかった」など、明るさに対する不満が多かったという。

 そこで、口金とボディを繋ぐ部材に熱伝導性に優れた樹脂ケースを新採用。放熱性能を向上することで、発光効率を高めた。これにより全光束は、従来比で約1.7倍の480lmとなった(昼白色タイプ。電球色タイプは同じく約1.7倍となる390lm)。同社では480lmという全光束について「業界No.1」としており、小型電球40形相当の明るさを実現したとしている。

 さらに、昼白色タイプの場合、口金を上向きにして点灯させた場合の直下照度は、小型電球60形以上を実現したとしている。消費電力は6Wで、1W当たりの発光効率は80lm。白熱電球を40,000時間使用した場合の電気代と比べると、約26,000円の節約になるという。

新材質の樹脂ケースを採用。明るさがアップし、さらに寿命や小型化も図れたという従来モデルとの明るさと、白熱電球との電気代の比較
昼白色タイプの場合、全光束はミニクリプトン電球40型相当、直下照度は60形以上だという

E17口金では初の寿命40,000時間。軽量・小型化も

 また、放熱性能の向上により、点灯回路に対する熱の影響も抑制。定格寿命は、従来の約20,000時間の約2倍となる約40,000時間となった。E26口金用のLED電球では40,000時間の寿命は一般的だが、E17口金では20,000時間台のものが多く、40,000時間を達成する製品はこれまでなかった。

 軽量・小型化にも取り組んでおり、重量は従来比で約20%軽く、“業界最軽量”という約40g。本体サイズは“ミニクリプトン電球と同じ”という35×67mm(直径×高さ)となっている。また、使用されるアルミウムは従来比で約16%削減しており、省資源化にも貢献できるとしている。

 なお、従来モデルでは調光器には対応していたが、本製品では非対応となっている。密閉型器具では引き続き使用可能。

従来は40×72mm(直径×高さ)だったのを、35×67mm(同)とコンパクト化した

 白熱電球との交換を謳ったE17口金のLED電球は、パナソニックが2009年10月に業界に先駆けて投入したが、この2月にはシャープ、東芝も発売している。



(正藤 慶一)

2010年3月5日 15:42