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シャープ、E17口金とボール型のLED電球



 シャープは、E17口金のLED電球「E17小型電球タイプ 4.5W」と、ボール型のLED電球「E26ボール電球タイプ 11.0W」を、2月26日に発売する。価格はすべてオープンプライス。ラインナップは以下の表の通り。

【シャープ 新LED電球のラインナップ】

製品名 E17
小型電球タイプ
4.5W
E26
ボール電球タイプ
11.0W
型番 DL-J40AL DL-J40AN DL-L81AL DL-L81AN
光色 電球色相当 昼白色相当 電球色相当 昼白色相当
色温度 2,850K 5,000K 2,850K 5,000K
全光束 250lm 310lm 520lm 730lm
白熱電球と
比較した明るさ
全光束 小型電球25W相当 ボール電球
40W相当
ボール電球
60W相当
直下照度 小型電球
40W相当
小型電球
60W相当
ボール電球
80W相当
ボール電球
100W相当
調光器対応
密閉器具対応 検証中
サイズ 35×67mm(直径×高さ) 95×127mm(直径×高さ)
消費電力 4.5W 11W
設計寿命 25,000時間 40,000時間
店頭予想価格 4,000円前後 7,000円前後

 シャープでは2009年6月に、E26口金に接続する一般電球型のLED電球「600/400シリーズ」を発売しているが、今回は照明市場の32%を占めるという、E17口金に接続できる小型電球タイプと、8%を占めるボール電球タイプを発売する。E17口金で白熱電球との交換を謳った製品は、パナソニックから発売している「EVERLEDS」があるが、E26口金のボール型は、国内大手家電メーカーからは初の製品となる。

モデルさんが手に持っている小さなLED電球が、小型電球タイプ「4.5W」、大きい方がボール電球タイプ「11.0W」 LED電球は省エネで長寿命と“エコ”な点が特徴 今回は電球市場の32%を占めるという小型電球タイプと、8%というボール電球を発売する

明るさはそのままに一般電球型をコンパクト化――E17口金の小型電球タイプ「4.5W」

E17口金に接続する「4.5W」。写真左が昼白色相当、右が電球色相当
 E17口金に接続する「4.5W」は、サイズが35×67mm(直径×高さ)と、一般的なミニクリプトン電球とほぼ同等の大きさとした点が特徴。ダウンライトへの接続も可能で、ななめ挿し、横挿しのダウンライトにも使用できるという。

 また光源には、面積が12×15mmと小型ながらも、高い発光効率を備えたLEDデバイス「銭形タイプ」を採用することで、同社のE26口金の一般電球タイプ「DL-L40AN/L」とほぼ同等の明るさを実現している(DL-L40AN/Lでは、昼白色タイプが320lm、電球色タイプが235lm)。なお、小型白熱電球との比較では、直下照度では電球色タイプが40W形相当、昼白色タイプが60W形相当だという。
 
 健康・環境システム事業本部 LED照明事業推進センター 副所長 兼 商品企画部長の桃井恒浩氏は、本製品が小型化できた理由について「もともとE26口金の一般電球タイプに採用していたものをコンパクトサイズ化して収めた。いろいろな小型部品を開発し、また高密度実装をすることで、従来の電源面積を半分に削減した」と語った。さらに、「LEDの基板には、高熱でも劣化しないセラミック基板を採用しており、高熱にも強くなっている」と、放熱の面でも対策が施されていることを明らかにした。

 消費電力は、40W型のミニクリプトン電球の約9割減となる4.5W。約10時間の使用で電気代は1円になるという。また設計寿命は25,000時間で、1日10時間の使用で6年以上取替えが不要としている。

本体サイズは35×67mm(直径×高さ)というコンパクトサイズが特徴 ダウンライトにも取り付けられる 「横挿し」の器具でも大丈夫だ
小型電球タイプの内部構造 一般電球形で採用されているしくみをそのまま小型化したという 12×15mmと小型ながらも、高い発光効率を備えたLEDデバイス「銭形タイプ」を採用
小型電球タイプを手に持ちながら解説する、健康・環境システム事業本部 LED照明事業推進センター 副所長 兼 商品企画部長の桃井恒浩氏は 電球色の使用例 昼白色の使用例。本体が小さいので、セードがコンパクトでも取り付けられる

拡散する光で明るい面発光が可能――ボール電球タイプの「11.0W」

ボール電球タイプの「11.0W」。写真左が昼白色相当、右が電球色相当
 E26用の「11.0W」は、ボール電球タイプとしては“業界最高”となる明るさが特徴(730lm、DL-L81ANの場合)。カバー内部には拡散塗料を塗布しており、色ムラやバラツキを抑えた明るい面発光ができるという。

 また、本体サイズの95×127mm(直径×高さ)は、ボール電球のJIS規格に適合。同社では、従来の白熱ボール電球から違和感なく置き換えられるとしている。

 白熱ボール電球と比較した明るさは、直下照度では電球色タイプが80W形相当、昼白色タイプが100W形相当だという。

 消費電力は11Wで、100W型の白熱ボール電球と比べると約9割減となる。約4時間の使用で電気代は1円。設計寿命は40,000時間で、1日10時間の使用で10年以上取替えが不要となる。

 ボール電球タイプで採用される拡散塗料について、桃井氏は「LEDの光のぎらつき感を抑える効果があり、中のLEDのツブツブ感も見えない」としている。

カバー内部に拡散塗料を塗布。面発光で、業界最高の730lmを実現する(DL-L81ANの場合) 口金方向にも光は拡散する
ボール電球のJIS規格に適合 使用例(電球色)

両タイプとも調光に対応

 両タイプとも共通の仕様として、白熱電球用の調光器に対応している。これについて桃井氏は「一般電球タイプでは調光器対応なしタイプを用意したが、ダウンライトやペンダントは調光器が付いているものが多い。家庭のさまざまなところでお使いいただけるのでは」と説明した。調光器のない器具では、最大の明るさで点灯する。

 このほか、LED自体の特性として、点滅を繰り返しても劣化せず、瞬時に明るく点灯する点、虫を寄せ付けない波長のため、照明器具の汚れが少ない、というメリットもある。

 なお、密閉型器具に対応するか否かについては「検証中」とのこと。

両タイプとも調光に対応する。動画は小型電球タイプ
こちらはボール電球タイプを調光しているところ LEDなので、スイッチを入れればすぐに点灯する

独自の先端デバイスで、LEDでもAQUOSのようなものづくりを


 執行役員 健康・環境システム事業本部長の高橋興三氏
 シャープ 執行役員 健康・環境システム事業本部長の高橋興三氏は、冒頭のスピーチにて今後のLED照明の需要を予測。08年度は世界で3千億円、日本で2百億円だったのに対し、2012年には世界で2兆3千億円、日本で2千億円に成長するとした。さらに2012年には、「LED電球は台数ベースで市場の40%に構成比が拡大する」と、今後も成長する分野という見解を明らかにした。


 また、今回E17口金の小型電球タイプとE26口金のボール球タイプを発売した理由については「E17口金」はインテリア向けやダウンライトの増加で急激に需要が伸びており、2012年には全体の40%に達する。またボール球はデザイン性が優れており、一定の市場規模を保つ」と説明した。

 今後のLED事業の目標については、“電球のラインナップの拡大”、“屋外照明事業の拡大”、“海外事業の立ち上げ”、“健康照明の開発”を設定。高橋氏は「『液晶からAQUOS(薄型液晶テレビ・アクオス)』をというように、シャープはこれまでデバイスから商品を生み出してきたが、LEDに関しても同様のものづくりができる。独自の先端デバイスを用いて、いち早く特徴のある商品を提供し、早期に500億円事業としたい」と、LED事業の成功に意欲を見せた。

 

LED照明の市場予測。2012年度には世界で8倍、日本で11倍に市場が広がるという 電球全体でも、2012年度にはLEDが40%を占めるとの予想
インテリア照明やダウンライトの普及により、E17口金の割合が増えていくという 事業目標は“電球のラインナップの拡大”、“屋外照明事業の拡大”、“海外事業の立ち上げ”、“健康照明の開発”の4本柱




(正藤 慶一)

2010年1月20日 17:31

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