冷蔵庫は好調も洗濯機とシェーバーは不調――GfK調査


 GfK Japanは、2009年の家電販売動向に関するレポートを発表。生活家電分野では、冷蔵庫がエコポイントの影響で金額を伸ばしたものの、洗濯機とシェーバーでは数量、金額ともに減少した。

 冷蔵庫は、販売台数は前年比2%減だが、金額ベースでは同9%増と、好調な結果になった。同社では、家庭で生活を楽しむ“巣ごもり消費”で内食の機会が増えたことを指摘している。また、平均価格は前年比で1万円上昇しており、エコポイント制度による高価格帯製品の人気がうかがえる。

 洗濯機は台数で同6%減、金額で同2%減と、いずれもマイナスとなった。しかし、高付加価値モデルの人気により、全体の平均単価は前年よりも約2千円増えている。また、使用水量の削減が進み、使用水量80L未満クラスは、前年の13%から17%に拡大した。

 シェーバーも台数で同2.5%減、金額で同4.3%のマイナス。低価格帯の構成比が高まっており、5,000円未満の金額構成比が前年から4.4%アップの48.9%となっている。同社では「低価格モデルでも『剃る』という基本機能は十分な性能を持っており、コストパフォーマンスの高さから選択された」としている。

 AV家電を含んだ量販店全体では、金額ベースで4.1%増と堅調だった。

 この調査は量販店のPOSデータを元にしたもの。生活家電では、冷蔵庫、洗濯機、シェーバーの3ジャンルが採り上げられている。



(正藤 慶一)

2010年2月15日 18:28