GfK調査、LED電球の販売数量は4カ月前の35倍

~金額構成比では市場全体の約35%

 GfK Japan(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン)は、家電量販店におけるLED電球の販売動向を発表。調査によると、全国の家電量販店約4,500店で、11月第3週に売れたLED電球の数は約3,500個で、7月第1週に比べると約35倍になるという。LED電球は電球全体の市場でも数量構成比5%、金額構成比35%に達し、市場を牽引する存在になったとしている。

7月から11月3週までのLED電球電球の販売台数の推移
白熱電球、電球形蛍光灯を含む全体でも数量ベースで5%、金額ベースで約35%を占める

 同社では、LED電球が好調な理由について低価格化を大きな理由としている。LED電球は従来7,000~8,000円が平均価格であったが、8月以降シャープや東芝ライテック、パナソニックなどが相次いで従来の半額近いモデルを発表したことで実売価格は3,000~4,000円台まで一気に下落した。

 依然として従来型電球との価格差はあるものの、消費者の住環境やエコ性能への意識の高まりがLED電球に対する、さらなる追い風になるとして、電球の販売ピークである年末に向け更に販売は加速するとみている。

 製品別では上位10モデル中、上位3位をシャープが占め、パナソニックが4モデル、東芝ライテックの製品は9位、10位となった。ランキングで主流となっているのは、従来型電球における60W相当の製品。

 電球色と白色系に分かれる電球の色味については、電球色43%、白色系54%でほぼ二分化されており、色による販売の偏りは見られなかった。データはいずれも10月第5週~11月第3週に集計したもの。

販売数量の上位10モデル。シャープが上位3位を占める結果となった




(阿部 夏子)

2009年11月27日 18:59