パナソニック、“エコナビ”で省エネ性能が向上したトイレ
「NEWアラウーノ」


 パナソニック電工は、センサー技術「エコナビ」で省エネ効果を高めたタンクレストイレ「NEWアラウーノ」を、3月1日に発売する。希望小売価格は278,250円~367,500円。

NEWアラウーノ エクセルライトエクセルダークホワイト(アームレスト付き)

 アラウーノは、便器に汚れが付きにくい樹脂素材を採用したタンクレストイレ。食器用洗剤を使った「激落ちバブル」、旋回しながら水を流す「スパイラル水流」などの機能も搭載しており、同社では約2~3カ月のブラシ掃除が不要の“全自動おそうじトイレ”としている。2006年より販売を開始し、2008年には一部機能を省いた「アラウーノS」を発売している。

アラウーノは有機ガラス系の樹脂素材を採用したタンクレストイレ。水アカなど汚れが付きにくい流すたびに洗剤の泡で2度洗いする「激落ちバブル」旋回しながら水を流す「スパイラル水流」。これらの機能により、2~3カ月のブラシ掃除が不要になるという

 今回の「NEWアラウーノ」では、人、着座、室温を感知するセンサー「エコナビ」を搭載し、省エネ性能を高めた点が特徴。人センサーでは入退室を検知して、使うときだけ便座を暖め、室温センサーでは室温を感知して温風乾燥の温度を自動で調節する。着座センサーでは、座っている時間が50秒以下であれば小洗浄、それ以上は大洗浄と、水量を自動で判別する。

 また便座のヒーターには、新たに熱伝導性の高い「マイクロチュービングヒーター」を採用。低消費電力で効率良く暖房できるという。

 このエコナビとマイクロチュービングヒーターにより、省エネ性能が向上。電気代と水道代は、20年前の製品と比べると、年間で18,400円の節約になるという。

3つのセンサー「エコナビ」に加え、熱伝導性の高いヒーターを採用これにより、20年前と比べて年間で18,400円の節約になるという。消費電力に限れば76%減となる

 メンテナンス面では、掃除の手間を省略するため、おしり用とビデ用に2本あったノズルを、1本に統合。使用後は約40℃のお湯で丸洗いし、除菌する仕様となっている。また、水の跳ね上がりを防ぐために、水位をリモコンで調節できる。

 温水洗浄機能では、従来のように斜めからではなく、真下から洗う「ジャストセンター洗浄」を搭載。幅広い座り方や体格に対応する。

 このほか、バリアフリーに対応するため、全モデルでアームレストの後付けに対応している。 

2つだったノズルを1つに統合。お手入れの手間が省けるという直下から洗浄する「ジャストセンター洗浄」機能も新搭載アームレストは全機種で後付けが可能

 エコナビとは、製品本来の省エネ性能の高さに加え、センサー技術とプログラム技術によって、さらに高い省エネの実現を狙った、パナソニックグループの家電シリーズ。これまでに、冷蔵庫の「XVシリーズ」と「4Tシリーズ」、ななめドラム式洗濯機の「NA-VR5600」など、省エネ性能の高い8ジャンルの製品がエコナビ製品となっている。



(正藤 慶一)

2010年1月21日 00:00