シャープ、加湿機能付きの高濃度プラズマクラスターイオン発生機


 シャープは、加湿機能を搭載したプラズマクラスターイオン発生機「プラズマクラスター加湿イオン発生機 IG-BK100」を、12月3日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後。

プラズマクラスター加湿イオン発生機 IG-BK100カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色

高濃度のプラズマクラスターイオンを発生する。1立方cm当たりの濃度は25,000個
 除菌/脱臭効果があるとされる、同社独自の「プラズマクラスターイオン」を発生する装置。浮遊するウイルスやカビ菌、アレル物質をはじめ、カーテンやソファに染みついたタバコのニオイ、衣類に付着した汗のニオイも分解・除去できるという。1cm当たりのイオン濃度は25,000個で、同社の製品の中では最もイオンが多い。イオン機能の適用床面積は約6畳まで(約10平方m)。

 今回はこのプラズマクラスターイオン発生器に、加湿機能を搭載した点が特徴。温度・湿度センサーにより、部屋の状態を見張って湿度を自動で60%にコントロールできる。湿度約60%の加湿方式は気化式で、1時間当たりの加湿量は290ml。加湿の適用床面積は、プレハブ洋室で8畳まで(14平方m)、木造和室で5畳(8立方m)まで。

 このほか、吹出口には前後/左右に風向が調節できるルーバーを採用。好みの方向にプラズマクラスターイオンと潤いを届けられるという。

本製品では加湿機を搭載。本体内の水タンク内に水を入れて使用するイオンと加湿を同時に放出する。加湿方式は気化式湿度を60%以上にキープすることで、ウイルスの活動を抑制する効果もある

イオン・加湿の吹き出し口は、前後/左右に調節可能操作パネル。湿度モニターも備わっている吹き出し口付近の、プラズマクラスターイオンの濃度分布図(断面)

 なお同社では、IG-BK100の使用場所として「寝室」を推奨している。また、1台でイオンと加湿機能を備えていることから“省スペース設計”としている。

 本体サイズは251×266×347mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約5.6kg。タンク容量は約2L。運転モードは、イオンと加湿にそれぞれ強/弱が用意される。運転音は、最大45dB(イオン「強」、加湿「強」)、最小26dB(イオン「弱」、加湿OFF)。最大消費電力は43W。

イオン発生機と加湿器の使用環境の上位である「寝室」での使用を想定しているイオン発生機と加湿器を同時に使用するよりも、面積が小さくすむという

シャープ 執行役員 健康・環境システム事業本部長 高橋興三氏
 シャープ 執行役員 健康・環境システム事業本部長 高橋興三氏は、プラズマクラスターイオン発生機の販売台数が、2008年下期と2009年上期で約60万台を突破したというデータを披露。さらに「同時に空気清浄機も、販売台数が2倍近く拡大している。2つの商品が相乗効果を持って、それぞれの市場を広げている」と、空気清浄機とともに好調であることを明らかにした。

 続けて「ユーザーから実感の声が聞かれており、これまで(第三者機関により)検証してきた効果を裏付けるような声を頂いている。これがクチコミで広がり、1台目を買ったお客様が2・3台目を買ったという声もある」と、消費者からの評判も良いことも強調。そのうえで、「今では当たり前のように水を買う時代になったが、今後は“空気を買う時代”になってきている。エアコンも含めて“空気ケア商品”として拡大していきたい」と、空調機器全体での販売拡大を狙う方針を示した。

 

プラズマクラスターイオン発生機は、空気清浄機との相乗効果で台数を伸ばしているユーザーからは、これまでに検証してきた同イオンの効果を裏付けるような声が聞かれたというこれまでに同社が販売している、プラズマクラスターイオン発生機のラインナップ



(正藤 慶一)

2009年10月14日 18:46