±0、円筒形の加湿器、2段重ねのトースターなど新製品を披露


 ±0(プラマイゼロ株式会社)は、新製品の発表会を東京・青山の直営店「±0青山本店」にて開催。加湿器やオーブントースターなどの新製品を披露した。

「加湿器S(アロマ) XQK-T110」のレッド。円筒形のデザインが特徴
 11月中旬に発売する「加湿器S(アロマ) XQK-T110」は、適用床面積が3畳(プレハブ・洋室の場合。和室は2畳)までのスチーム式加湿器。±0では現在、円形のデザインの「加湿器Ver.3」を発売しているが、加湿器Sは加湿器Ver.3の中心から直径16cmまでを残し、その外側をそぎ落とした円筒形のデザインが特徴となっている。そのため、本体の直径は加湿器Ver.3の約半分とコンパクトになっている。

 機能面では、本体がコンパクトになった分、タンク容量と加湿量は加湿器Ver.3よりも抑えられているが、標準/長時間の2つの運転モード、アロマポッドは加湿器Ver.3と同様に備えている。同社によれば、加湿器Ver.3はリビングに、加湿器Sはベッドサイドやデスク上に置いて使用するのに向いているという。

 希望小売価格は10,500円。本体サイズは165×165×155.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.1kg。タンク容量は500ml。1時間当たりの加湿量は120/60ml(標準/長時間モード)で、連続加湿時間は約4/8時間(同)。消費電力は110/60W(同)。カラーはホワイト、ブラウン、レッド。

 また、加湿器Ver.3の新色として、9月よりグリーンを発売している。希望小売価格は19,950円。

ホワイトブラウン。使用中のため、スチームの白い蒸気が見える発売中の加湿器Ver.3(写真下)の外側部分をそぎ落とし、コンパクト化した


運転は標準モードと長時間モードの2種類。本体下部のライトが2個点灯していると標準、1個だと長時間モードを表す本体内部。タンク容量は500mlと、加湿器Ver.3の約2.4Lと比べると少ない加湿器Ver.3の新色として、9月にはグリーンを発売している

「オーブントースター XKT-T110」は、トーストが2枚同時に焼ける上下二段構造が特徴
 12月初旬発売の「オーブントースター XKT-T110」は、上下二段にグリルを設けたトースター。グリルは食パンのサイズに合わせて設計されているが、餅やパイ、ベーグルも調理できるという。また、0~30分の間で10秒刻みで設定できる電子タイマーを設けており、本体下部のモニターに時間を表示する仕様となっている。

 希望小売価格は19,950円。本体サイズは224×240×298mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3.8kg。消費電力は上段のみで810W、上下段同時使用で1,100W。ヒーターには石英管ヒーターを使用する。カラーはホワイト。受皿が2枚付属する

扉を開けたところ本体下部には、トースト時間を表示するモニターと操作ボタンが用意されている

 「ウォールクロック金銀銅箔仕様 ZZC-S010」は、厚さ5mmの時計の表面に、それぞれ金/銀/銅の箔を塗った、リッチなデザインが特徴。石川県の金箔工芸品メーカー「箔一」の職人が手作業で仕上げているため、限定受注販売となる。現在受付中。

 希望小売価格は金箔が31,500円で、その他は26,250円。本体サイズは250×33.4mm(直径×奥行き)で、重量は約340g。電源は単三乾電池1本で、電池寿命は約1年。

「ウォールクロック金銀銅箔仕様 ZZC-S010」は、金/銀/銅の箔を塗ったリッチなデザイン。写真は金箔仕様銀箔仕様銅箔仕様。なお、すべて受注生産となる

 このほか、バンドの着せ替えが簡単にできる腕時計「リストウォッチ ZFW-T001/T002/T003/T004」、本体の角を丸めて手触りを良くした小型計算機「電子計算機XS ZZD-T030」も、新製品として公開された。また、ポリプロピレン製のやさしい質感が特徴の「カードケース ZSC-R020」は、新色としてピンク、ライトブルー、ブラウンが追加。12月初旬より全国で発売されるが、オフィシャルストアでは現在先行販売している。

【お詫びと訂正】初出時、「カードケース」について「新発売」を表記しておりましたが、正しくは「新色追加」でした。また、「オーブントースター XKT-T110」の品番が誤っておりました。訂正してお詫びいたします。

ポリプロピレン製の「カードケース」は、新色として写真のピンク、ライトブルー、ブラウンが追加。12月初旬に全国発売される。価格は1,050円腕時計の「リストウォッチ」。価格は29,925円。2010年2月中旬発売計算機の「電子計算機XS」は、滑らかな手触りが特徴。価格は1,260円で2010年2月中旬発売




±0のデザインディレクターを務める、プロダクトデザイナーの深澤直人氏
 発表会には、±0のデザインディレクターを務める、プロダクトデザイナーの深澤直人氏が登壇し、新製品の特徴を解説。加湿器S(アロマ)については「コンセプトは、あまり無理をしないで、最初にあったもの(加湿器Ver.3)を抜き取っていくという感じでできている。加湿器Ver.3は塗装に苦労をしたが、(加湿器Sは)塗装もなしで、成型品だけでこれだけできるのは、専門的ではあるが高い技術」と評価した。

 加湿器Ver.3の新色については「グリーンという色は(他の色と合わせにくい)難しい色。今回はトーンを少し落としたものを作ったが、“この色は自分の家にいいな”と思われる人もいらっしゃると思う。個人的に大好きな色」と説明。オーブントースターについては「人気商品のひとつ」としたうえで、「厚いものやグラタンやピザが焼けるよう二段重ねとした。内部もピカピカでとてもきれいにしているが、実はかなりの難しい技術を使って作り込んでいる。ぜひ買ってください(笑)」とアピールした。

 また今回の発表会は、±0青山本店の5周年を記念して開催された。同店は外国人客が多く、±0(プラマイゼロ株式会社)の平野友彦 代表取締役社長によれば「1/4が海外からのお客様。国内だけでなく、いろいろな国から±0という日本発のデザインブランドを求めて来ていただいている」とのこと。深澤氏も「(来店者に)“それは外国では使えませんよ”と言っても“使えなくても良い”と言って買っていく人も居る」というエピソードを披露しつつ、「“新しいコーヒーメーカーが欲しいけれど、どこに行けば良いか”という時に、“あそこに行けば良い”という場所になってきている」とコメント、同店の5周年を祝福した。

発表会が行なわれた直営店「±0青山本店」は、10月で5周年を迎える。所在地は東京都港区北青山3-12-12±0(プラマイゼロ株式会社)の平野友彦代表取締役社長フォトセッション中、深澤氏は写真家の藤井保氏との共著「THE OUTLINE 見えていない輪郭」(アシェット婦人画報社)を手に取りアピール


 このほか、既に発売済みの製品も数多く展示された。以下に写真にて紹介する。






(正藤 慶一)

2009年10月8日 00:00